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図書館で韓国の小学校歴史教科書を借りて読んでいますが、これがなかなか…うむ。旧版に比べれば穏やかになっていますが、それでも「行け、行けー!」と気合いの入った内容で、まるでサッカーの試合を応援しているような熱気です。
高校、中学の教科書よりももちろん読みやすい。韓国の場合、国定教科書で、国が作った1種類だけ。読んでみると「暴虐非道の日本」という記述は、昔よりも和らいでいる印象ですが、それでもパワフルな攻撃です。相手が小学生だから、精神の基底部に染みこんでいくのじゃないかなあ。
【課題】には「「私たちは、蛮行を犯した日本と、どう向かい合うか討論してみよう」というのがあって、これってクラスでどんな討論になっているのか心配になります。【発展学習】には、軍歌の前半部が示されていて「後半部分を作りましょう」というのもある。
古代のページに「わが民族の海外進出」という項目があって、「王仁は百済の文化を日本に伝えてあげた。今も日本人は王仁を日本文化の先生として崇めているし、彼の功績をたたえる遺跡があちこちに残っている」という元気な記述もあります。今の日本人、しっかりしろ。特に滋賀県には王仁に関係のある遺跡がありますよ。
イラストや漫画も入っていて親しみやすい構成。でも、漫画に登場する日本人はみんな悪そうな印象で、困ったことに私の顔に似ているのです。丸いメガネとヒゲ。
教科書の中に「我々は偉大な民族である」ということが繰り返し登場するのも気合です。
「わが水軍は痛快な勝利をおさめた」などと講談風の記述もユニーク。全体的に勇ましい「民族の栄光の叙事詩」です。日本とは「教科書」というものの位置づけが根本的に違います。韓国も先進国に発展したのだから、こんなふうに「事実よりも勢いが先」とか「反日で国民に気合いを入れる」という段階は過ぎていると思いますけど。これにカリカリして「負けるな。日本の教科書も気合で行け!」ということになると危険です。教科書は冷静かつ客観的に。気合の部分は先生に任せましょう。
転じておうみ進学プラザの授業。生徒たちは「青葉キャンペーン」のハードなプログラムに取り組んでいます。南草津教室では畑先生のアイデアで中3用の社会科のテストを中2でも実施。かなり無理矢理ですよ、これは。中2の内容はほとんど未習です。が、私も畑先生に続いて中2理科で中3のテストを実施。これが意外な大健闘でした。偉いぞ、中2。気合で引き離せ、中3。
写真は模擬授業コンテスト。模擬授業を採点する先生たちです。ほかの先生の授業を採点するのは、よい勉強になりますね。で、先輩として加野先生、横田先生がアドバイス。
次はミドル級、ベテラン組へと進みますよ。あぁ栄冠は、誰に輝くだろう。