救急医療や産科、小児科医療が崩壊しつつある。でもたぶんこうなるだろうと思っていた。きつくてリスクが高ければみんな敬遠する。最近の決定的なリスクは福島産婦人科医の逮捕だ。民事ならまだしも、刑事事件として逮捕されるならみんな手を引いてしまうのは当たり前。医者の少ない地域で努力して頑張って、そして訴えられるなら誰もやらない。仕事をすればするほどリスクをかかえるくらいなら、最初から仕事しない(救急医療なども最初から患者を断る)。もともと医療の本質は不確実なものであり診断も100%ではない。そして医療による恩恵には当時の医学水準的限界がある。救命できないことをイコール医師のミスと判断され、あれが有罪となったら、これからの医療は凍りついて誰も何もしなくなる。診療行為で医師が逮捕されたのは世界でも日本だけ。あの事件が医療界を震撼させている。今後、日本の医療は崩壊する。