先日、東京都主催の「認知症かかりつけ医」の研修会に参加してきた。認知症の特徴は物忘れだが、進行すると忘れたことも覚えていない。だから家族に忘れていたことを注意されてもまったく「身に覚え」がないため、ここで「なんでいつも家族にしかられるのか?」とストレスになる。ストレス回避の自己防衛のために、「話を取り繕う」(作話、虚言)、あるいは「家族とやりあう」(攻撃的、暴力的)ことになるそうだ。周りの家族もいつも同じ注意ばかりし続けなくてはいけないのでこちらもものすごいストレスになるということだ。結局、周囲は、忘れないよう本人に注意したり治そうとすることを諦めて、早々に認知症であることを受け入れることが重要であると。でもそれもまた大変。