吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

電子カルテ その5

2014年02月20日 05時47分14秒 | インポート

   我々も、時々予期せぬところで患者さんに「不当に感謝」されることがある。以前、足のむくみを訴えて外来にきた患者さんを診察した。特に心肥大もなく不整脈もなく心不全兆候もない。また腎機能も悪くないし、電解質異常もない。また下腿の静脈瘤などの血液うっ滞もなさそうである。そして蜂窩織炎などの感染症もない。じゃあ何でむくんでいるんだといわれるとまったく???なのである。あとは訳も分からないので適当に「まあ寝るときは足を高くして休んでください。そして風呂上がりによく足を下から上にマッサージしてみて・・・」とごくありきたりの療養指示を出すにとどまった。薬をだすわけでもないので何か言わないととてもお帰りいただけない雰囲気であった。ちょっと診察しただけじゃその病態がわからない患者さんは結構いる。ごまかしたわけじゃないけど少し気にかかっていた。そしてそれから数週が経過してこの患者さんは再び外来を訪れた。