吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

電子カルテ その6

2014年02月21日 06時12分04秒 | インポート

   患者さんのカルテをみて「うわっ、あの患者さんだ、どうしようかな? 今日はどんな指示を出してきりぬけようかな」と頭を抱えた。診察室に患者さんが入ってきた。おそるおそる「あの~その後如何でしょうか?」と聞いたところ彼は答えた。「先生、いや~あれから先生の指示をしっかり守っていたら、むくみがとれましたよ、ほら」と足を見せた。「さすが、先生だー、実は他の病院でいろいろ薬もらっていたんだが全然効果がなくて、そこでこちらに来たもんですから・・・」と・・・。「ね、あなた、だから最初からこちらに来たほうがいいっていったでしょ」と奥様が横から口を挟んだ。このご夫婦は実に不当に自分を評価してくれている。結果よければすべてよしなのであるが、これこそ誤った評価なのである。患者さんは医療の内容まではわからずに評価をくだしている。面はゆいとは正にこのことである。あっ、これは少し前に流行った言葉で「褒め殺し」というのであろうか?<o:p></o:p>