時々、この「五月蠅さ」には閉口するが、窓口の役人が「受け付けない」と言えば受け付けてもらえないのである。生殺与奪の権限は向こうにあるのである。だから「ダメ」と言われれば、その持参した書類は「無効な」書類になるのである。さてここで今回の相模原市議会選挙の話に戻す。選管と役所の窓口は比較の対象にはならないのは承知の上である。しかし共通点として行政の仕事というのは正確性をむねとし、書類というものは少しの狂いもブレも許されないと思っていた。ところがなんと今回の誰に投票したのか曖昧な、いわゆる記載不備である投票用紙を選管は無効票としなかったのである。自分としてはどの議員が当選しようが落選しようが興味はない。しかし興味があるのは、一方では完璧なまでに完全性を追求する書類作成を理念としながら、もう一方では完璧な記載ではない投票用紙をOKとして処理したことである。この落差は自分の中では到底処理できないできごとなのである。お役所の仕事とは100点満点のもの以外は99点であっても0点扱いにするのだと今まで自分の経験の中では理解していた。だからこの投票用紙を無効票のままにしておけば「さすがお役所!少しでも不備があるものは受け付けないというブレない姿勢」と絶賛・共感するのであるが・・・。何だかよくわからないのである。