たしか10年くらい前だと思うが、警察業務から放置駐車の標章(違反ステッカー)貼りが、民間会社に業務委託になったのである。この時自分は思ったのであるが、警察は数ある多忙な業務を軽減することができ、そして標章を貼る際の運転手とのトラブルに関与しなくてもよくなり、そしてなにより、推測であるが天下り先の就職先を確保できたのである(職員で元警察官というものの割合はしらないが)。この監視員の資格をとるのは簡単である。2日間の講習後に試験を受けて合格すればよいのである。とにかく特定法規の元で人を取り締まるという責任の重い資格のわりには随分簡単にとれるものであると思った。また警察官の天下り先と書いたが、「資格がなくとも過去に駐車違反を取り締まったことのある者やその能力があるもの」はこの職に就けるとあるので、いかにも元警察官の受け皿であるということを疑わせるものでもある。