吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

横浜市消防局の謝罪会見 その5

2015年06月20日 06時03分37秒 | 日記
 結果的に出場しなかったという事実だけから報道されれば、これは「消防の不手際」と市民に判断されかねない。もう少し報道の扱い方に注意する必要がある。通報者との会話でうまく意思疎通できなかったという事例はいくらでもあり、これに対するマニュアルはすでにいくらでも作成してあるはずである。それをも潜り抜けてしまった今回の意思疎通不良は、また新たなる対応方法の検討が待たれるところである。しかしながら「常習者」の問題も社会的に取り上げなければ片手落ちであり、根本的には何にも解決せず、今後も同様の事故は起こる。社会全体が「タクシーがわりの119通報はやめましょう。誰にでもわかる軽症傷病では不要な119通報はやめましょう」という感覚にまで成熟しないと同様な事例は起こりうるのである。社会全体で119番を大事に育てるという感覚を励起するための建設的報道をマスメディアは心がけるべきである。