吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

認知症高齢者の徘徊 その1

2015年06月09日 05時30分41秒 | 日記
 4月某日のTVニュースで見た。昨年の夏の話である。中野あたりの公園で高齢男性が倒れて動けないということで119番通報があった。救急隊員が駆けつけると住所、年齢ははっきりしないが名前は言える。病院搬送を促すと「一人で帰れます」と搬送をかたくなに拒んだそうである。特に全身状態に問題なく、搬送を希望する意思が本人になければ救急隊は引き返さざるをえない。そしてその日の夜もその男性は公園で寝ていたため通行人から110番通報があった。現着した警察官は名前を聞いたところきちんと名前は言えた。具合を聞いたところ「大丈夫です」とのこと。そして「119番呼ぼうか?」という問いにも「大丈夫です。いりません」とはっきり断ったそうである。その警官は、自分の住所はきちんと言えなかったらしいので、その高齢男性をホームレスと思ったのかもしれない。