5月30日午後8時20分ごろ、小笠原近辺を震源とする地震が日本各地を襲った。幸いひどい物的被害はなく東京も深度4程度であり甚大なものではなかった。しかし、高層ビルでエレベータが停止し、かなりの人達が高層階で足止めされたとTVで報道された。もちろん地震でエレベータが自動的に運行停止になるのは当然でありやむを得ない。これは安全管理上必要な事なのである。しかしそのあとがいけない。なぜ高層階に足止めにならなければいけないのか?これはいわゆる「次の手段」が機能していないのである。TVのニュースでは、高層階に足止めにされてしまった人のインタビューが出たが「非常階段が使えなかったんですよ」と。実はなぜそうだったのかの検証は必要である。その点について解説もコメントもなかった。不思議なのである。非常階段が使用できなかったことの危機感を認識するほうが重要である。