さてこの6月病の機序であるが、梅雨で気圧が低い、雨が多い、湿度が高いというのが原因だそうである。でも気圧が低いというのは旅客機の機内はだいたい与圧してあるが0.7~0.8気圧程度であるそうだ。これは梅雨で低気圧がやってきたというレベルではないだろう。ということは客室乗務員は年中、6月病になっているはずである。確かに気圧や湿度の変動で体調を崩す人もいるかもしれない。しかし空調のきいた屋内で労働している会社員も多いはずである。ひとそれぞれ労働環境は異なるのであるが、6月のやる気のなさを一まとめにして気候の影響として結論付けるには科学的根拠に欠ける。そればかりでなく、きちんと「6月病」なるカテゴリーまで設けて病気の存在を既成事実のようにしてしまったことに違和感を覚えるのである。あっ、そうか、TVのバラエティ番組でしたよね。そこまで目くじら立てる必要はないですよね。きっと医師ではない台本ライターによる病名の命名でしょうから・・・。