吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

板挟み その2

2016年06月07日 05時34分47秒 | 日記
 まさか正当な事由を自分で勝手に決めるわけにもいくまい。
 「忙しいから書類はかけない」などというのも時に言いたくなるが言語道断である。
 となるといつも「正当な事由」は一体何かを示してほしいと思い悩むところなのである。

 時々「近々の診察がなく半年間も患者さん来院してないので書類は書けませんよ」というと家族の中には(「なんで書けないのよっ、じゃーどーしたらいいのよ」と今にも言いそうな)憮然とした表情をされることもある。
 こちらの弱い所は1か月前ならかけるが、何故半年以上前だと書けないのかの根拠がないので弱腰になってしまうのである。特に追加条文に「半年」などとの期間の記載はないのである。

 ただ介護保険の医師意見書記載は「半年以内に診療したことがある」ということが何となく記載義務条件になっているようだ(豊島区の場合)。
 しかしこれとて特に明文化されているわけではない。

 ま、といいつつも、寝たきりでほとんどクリニックに連れてこられないような患者さんの場合は半年だろうと1年だろうと「こそっ」と証明書を書いてしまうこともままある。違法と言えば違法である。
 でもなんとなく「ああこれは無診察記載なんだろうなあ」と感じつつも患者さんへ便宜をはかっているという「赤ひげ的自己満足感」に流されている。

 はたしてこれがいいことなのかどうなのか・・?