吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

PPK その3

2016年06月10日 06時09分27秒 | 日記
 つまりピンピンコロリとは本人の思いだけでは通用しない。
 きちんと「それ」以後の対応を家族に納得させて指示をしておかなければ意味がないのである。

 ひどい家族であればコロリ後に医療機関にきて「こんな急に逝かれたのは、何か見逃していた重病があったんだろう? え? きちんと診ていたのか?」とクレームをつけてくるのである。
 こちらとしては「あっ、いや、ご本人がピンピンコロリご希望だったもので・・」と言いたいのであるが、それは理由にならないのである。
 そりゃ~ご本人は安楽に逝かれて満足でしょうが、残された者、特に我々医療関係者が「疑われる」こともあるのだ。

 とにかくお願いです。ピンピンコロリが一番いいのは分かっています。
 でもそうなる前にきちんと周囲の人たちに、その時の対応までをきちんと指示しておいてくださいね。
 そして・・・けっして「かかりつけ医に感謝してください」などとはユメユメ申しませんが、少なくともこちらにねじ込むようなことはしないように十分周知徹底をお願いいたします。

 ピンピンコロリなんて世の中でいってますが、なんだか面倒臭そうな予感がするなー。