吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

日馬富士暴行事件 その後 その4

2017年12月27日 06時32分05秒 | 日記
 この横綱審議委員会のあり方をみていると疑問が多い。まず委員は有識者らしいが相撲について詳しいのか? これついてはやくみつる、デーモン閣下くらいの知識がないと国民は納得しない。横審の委員になるためには協会お手盛りの推薦ではなく筆記試験でもやったらいい。
 いわゆる単なる有識者というものが神事に関連する横綱を審議する能力があるのかは疑わしい。相撲道筆記試験なるものがあって、それに合格したという実力があればこそ納得もする。
 たぶんこの審議委員の選定は相撲協会がいかにも「箔付け」のために各界の実力者?を参入させている感がある。「ああ あの人が委員なら、今回の横審の裁定もしょうがないな」と、その人と利害関係のある組織は納得「せざるを得ない」のである。でもそんな利害関係のない者(自分も含めて)は「俺だって横審できる」と思っているのである。
 また横審の進言には相撲協会に対して強制権、決定権はないとされている。表向きには「横審には決定権はありませんよ(だから任命責任はありませんよ)」という北村委員長の発言であるが、実際は横審が首を縦に振らないと横綱誕生はありえないのだから、事実上、横審には権限があるのである。
 この建前と本音を使い分けにはガッカリした。北村某も「自分の在任中に推挙した横綱ではありませんが、この権威ある横綱審議委員会が推挙したのですからその責任をとって自分は退任いたします」と言えばカッコよかった。そしてそうすることによって横綱の品格が保たれたはずである。
 この横綱の品位を貶めているのはこの委員長の言動である。