5/10(木) 7:53配信 読売新聞
自宅から救急搬送された男性(当時66歳)が死亡したのは、119番を受けた消防職員が住所を間違え、救急車の到着が遅れたのが原因だとして、奈良県天理市の遺族が、同県広域消防組合を相手取り、約3700万円の損害賠償を求めて奈良地裁に提訴したことがわかった。
訴状などによると、男性は2016年2月19日未明、同市の自宅で胸の痛みを訴え、妻が119番。同県橿原市にある指令センター職員が当初、住所検索システムに誤った番地を入力したため、最寄りの天理消防署からの救急車の到着が通常より約10分遅れたという。
この間に男性は心肺停止状態になり、病院に運ばれたが、意識が戻らないまま同年3月2日、低酸素脳症で死亡。男性には心筋梗塞(こうそく)の既往症があったという。
組合側はその後、遺族にミスを認める一方、「10分以内に到着したとしても助かった可能性が高いとは言えず、死亡との因果関係を認めるのは困難」と主張。今年3月に提訴した遺族は「もう少し早く処置が受けられていたらと思うと悔しい」と話している。
同組合は読売新聞の取材に対し「係争中なので答えられない」と説明。第1回口頭弁論は今月11日に開かれる。
組合は橿原市に本部があり、奈良、生駒両市を除く37市町村を管轄している。
自宅から救急搬送された男性(当時66歳)が死亡したのは、119番を受けた消防職員が住所を間違え、救急車の到着が遅れたのが原因だとして、奈良県天理市の遺族が、同県広域消防組合を相手取り、約3700万円の損害賠償を求めて奈良地裁に提訴したことがわかった。
訴状などによると、男性は2016年2月19日未明、同市の自宅で胸の痛みを訴え、妻が119番。同県橿原市にある指令センター職員が当初、住所検索システムに誤った番地を入力したため、最寄りの天理消防署からの救急車の到着が通常より約10分遅れたという。
この間に男性は心肺停止状態になり、病院に運ばれたが、意識が戻らないまま同年3月2日、低酸素脳症で死亡。男性には心筋梗塞(こうそく)の既往症があったという。
組合側はその後、遺族にミスを認める一方、「10分以内に到着したとしても助かった可能性が高いとは言えず、死亡との因果関係を認めるのは困難」と主張。今年3月に提訴した遺族は「もう少し早く処置が受けられていたらと思うと悔しい」と話している。
同組合は読売新聞の取材に対し「係争中なので答えられない」と説明。第1回口頭弁論は今月11日に開かれる。
組合は橿原市に本部があり、奈良、生駒両市を除く37市町村を管轄している。