養育費が入らぬたびに

約束の日を過ぎドキドキしながら、通帳記入をする。

やっぱり入ってないか～～＞＜
またしても希望的観測が甘過ぎたようだ。

このままの状態で自分を放置すると、あまりに精神的苦痛で耐えられなくなる。そうねえ、どの位ドキドキするかと言うと、今から何とかホールで「成人式の誓いの言葉」を述べなくてはならないほどドキドキしてしまう。このままの状態で過ごす事は極めてストレスが掛かる状態なのだ。

あれほどケチョンケチョンにやられて、叩きのめされた人間を多少でも信じなくては先に進まないのは辛い。こうして理性を忘れずに冷静に考えて行くと、あんなに養育費が入らない事で怒り狂うのは、その度に「過去に裏切られた残像・感触」が蘇るからなのだろう。

心理学用語で『抑圧』と言う言葉がある。これは苦痛な記憶や感情を忘れ去る自己防衛だそうだ。これは全く忘れてしまう訳ではなくて、何かのきっかけで突如、記憶・感情が呼び起こされる事がある。私の場合は、きっと養育費が入らないと言う裏切行為が行われる度に、せっかく忘れつつある記憶がまた起こされるのだ。
信じてはいけない者を信じてしまった、世界で一番惨めな愚か者の姿がそこにある。

このままの状態は極めて苦痛なので、即電話をすると「風邪をひいて出られなかった、明日振り込む」そうだ。あながち嘘っぽくはないが、演技に巧みなのはあの日あの時判ってる。ここに同情すると又良いようにつけ込まれてしまうだろう。防御、防御、全て防御と言う鎧をかぶって、前に進め。
きっと、愛人なら、こんな時にこれ幸いに「奥さんとは違うのよ」とばかりに優しい言葉を掛けるのであろう。だが、私はそう言うのが嫌い。優しい言葉は奥さんから掛けてもらえばいいさ。初志貫徹。欲しい物は金しかない。それでも又後で「これだから離婚してよかった」とあちらで言われるのがミエミエなので、「ではお大事になさってください」と一言仕方なく添える。

信じてはならない者を信じると、こうしてろくな事が無い。
でも、金。金のためなら、辛抱できる。

もう私は万が一誰かと結婚しても、あんな裏切られ方をする事は二度とないだろう。旦那が明日出て行くかもしれないし、来月会社が無くなっているかもしれない。地震だっていつあるかしれないし、子供が事故を起こすかもしれない。火事だって起こり得るし、相手は騙すつもりでなくてもこっちは騙される事は幾らでもある。
生きていれば、いろんな可能性があるんだ。過信するな。
でも、９９％たぶんそんな事件には巻き込まれないだろうと願い、その願い通り今日何も起きなかった事に感謝する。

でも、そう思える現在が一番幸せ。
幸せが自分の手元にある。幸せを自分で操作できる、そんな感じ。

元旦那がほんとに風邪の可能性、７０％
今週までに養育費が入る可能性　６０％
そんな辺りだろうか。まだ信じ過ぎかな。