きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

別れた子供に会いたいと思うなかれ

2005-04-07 | 母子家庭だから思うこと

もう一ヶ月以上前になるだろうか・・銀行の待ち時間に読んだ週刊誌によると、ある男性芸能人が元奥さんを裁判で訴えているらしい。
一つは養育費の問題であって(こちらは専門用語が出てきて意味がよく判らなかった)、もう一つは元奥さんが娘達に会わせてくれないと言う訴えらしい。

さらに先を読んでみると、その男性芸能人は子供との面会でディズニーランドのように人目につく場所を好んだのだそうだ。まず、娘さんはこれを嫌がるようになった。母親も娘の気持を汲み取って、その事情を伝えた。その後、その男性芸能人は高級ホテルの一室を面会場所に選んだ。そして面会するようになった。しかし、やはり娘さんはその後会いたくないと言う意思を示すようになった。そこで母親は面会を断るようになった。それで訴えを起こしたそうだ。(たしかこんな内容だったと思う)

この男性芸能人も元奥さんの母親も、お互いに現在は別の人と再婚して別の家庭を持っている。母親が娘の面会に消極的だったのは、今の旦那さんへの気兼ねもあるのかもしれないと書かれていた。

この芸能人カップルの離婚は、奇しくも私の離婚とほぼ同時期。その娘さんは、たしかkekeさんより2~3歳上だったように思う。この記事を読んで、「娘が会いたくない」と言う肌感覚が、私にはすごくわかる。
たぶん、うちも父親が会いたいと言っても、子供は「会いたくない」と言うような気がする。それは父親が嫌いとか、恨んでいるとか言う問題ではなくて、子供は子供の世界で忙しく、大人の用事にかまってられないのだ。父親に会う=「親戚の冠婚葬祭(親の都合で仕方なく行かねばならない)」のような感覚になっているのではなかろうか。

とは言うものの、本人(子供自身)ではないから、全く↑こうではないのかもしれない。ただ、子供と一緒に住む親から見ると、こんな感じ。過去の父親より、現在自分と子供を守ってくれる父親が優先されるのも当然の感覚なのだ。その裁判の行方がどうなるかは判らないけれど、娘さんの気持が一番大切だと思う。

それくらい、『子供を置いて』離婚するのは、やってはいけない事なのだ。
こんな当たり前な事をどうして誰も教えないのだろう。
だから平気で「もっと自分に合う人が他に居る」と思い込んで離婚するのだ。合う人が居るんじゃなくて、自分が合わせなきゃ結婚生活なんて続かないんじゃないかな。(これは二度も離婚している自分がエラソーに言えた台詞じゃないかもしれないが、やっぱりそうだろう・・)

法律で「これでは離婚してもやむを得ない」と言う理由は(不貞や暴力など)きちんと決められている。よくできているな、と思う。これに当てはまらない離婚は理由じゃなくて、ただの離婚の言い訳に過ぎない。

この芸能カップルが離婚後に別々に出版した本を読んでないので、なぜ離婚したのかは知らないけれど、本当に切羽詰った精神的に追い詰められ子供を置いて離婚せざるを得なかった状態なら、ディズニーランドで(暢気に)面会できるのかな?と言う気持もある。
どこかにナルシズム黄昏気分を感じてしまう。

私の立場でここまでは言い過ぎかもしれないが。

それにしても、子供を残しての離婚が、あまりに軽々しく考えられ行われ過ぎていると思う。子供を置いて離婚したら、もう二度と会えないと覚悟をして離婚をするべきだろう。子供に二度と会えなくても本当に離婚する必要があるのか?本当にそれでも離婚せねばならない、子供に会えなくても仕方ない!と思うのなら、後で会う会えないで揉める事もないだろう。
一番大切な事は、自分と会う事ではなく、残された親子がいかに幸せに暮らせるかではないのだろうか。

今、たぶんkekeさんは父親に会いたいとは思わないだろう、でも、これからもっと成長すれば、また子供は変わる。いつかは会う日も来るかもしれない。やはり血は繋がっているのだから。
これから子供達が別れた父親をどのように捉えて行くのかは、今の私からは想像できない。