きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

誰のせいでもなく自分のせい

2005-04-03 | 母子家庭だから思うこと

図書館で「犯罪者になる子、ならない子」と言う本を手に取ってしまった。(スタントンさんと言うアメリカの精神障害犯罪者と係わって来た方の書いた本です)

なぜ手に取ったのか判らない。(こんな本を借りる事がkekeさんにばれたら、きっと傷つくか疑われるに違いない)と思って、一度は書庫に返したのだが、やはり気になってこっそり借りてしまった。

タイトルは過激だが、「このような犯罪者は生まれながらに反社会的な性格を持っている」事を前提としている。但し、往々に「このような犯罪者はどのように親から育てられたのか」と世間の目は親の育て方に向いてしまう場合が多い。実はこれが更に悪循環の始まる温床になる、と警告しているのだ。

当然、このような子供を持つと親は狼狽する。自分の育て方のどこが悪かったのかと意識は自分を責める。そこで親は自信がなくなってしまう。生まれながらに反社会的性質を持つ子供は、親のこの盲点を見抜き、親の前で時にはいい顔と時には悪い顔を使い分け(この二重人格も反社会的子供の特徴らしい)、やりたい放題をやらかし、目的の悪事を働かす・・・そんな図式が成り立つそうだ。反社会的な子供自身が、自信を無くした親を見て「俺はあの親から生まれた不幸な子供だから、何をしても当然だ」と言う理屈を生んで行くそうである。

よく反社会的な子供が生まれる背景として、「貧困」「虐待」「親の離婚」「友達の影響」等が挙げられるが、果たしてこれらの逆境から生まれた子供がみんなそうなるのか?悪い友達を選んだのは誰なのか?作者は逆に、同じ逆境の(貧困等)家庭から生まれた兄弟でも、片方は犯罪者となり、片方は真っ当に生きている例が幾らでもある事を指摘し、理由を探すよりも、親が毅然と自信を持って子供に接する事が大切だ、と訴えている。

たしかに「親がこう育てたから自分がこうなんだ」と言っているうちは、何をしても変わらないだろう。

・・・と、ママンさんが山小屋から帰ってきたら、こんな本を読んだよ!とトラックバックしようと思ったのですが、もうとっくにママンさんのご主人が甥っ子さんに訴えていたのです。

「お前の価値もお前が作り出すんだ!誰のせいでもない、今のお前はおまえ自身が作り出したんだよ。」

この部分。
親から子供に伝える言葉は、この言葉だけかもしれない。私が一番怖いのは、「俺は母子家庭だからこうなんだ」って子供から言われる事。それはずっと覚悟していた。そして、これからも覚悟している。子供がそこに逃げ込んだら、この家は何もかも終わるだろう・・・。私自身がこの言葉に反論する力を持たないのだから。

起こってしまった事の理由を後から言われるほど辛いものは無い。
私が一番嫌いな言葉は「不倫されたのは奥さんのせい」と言うフザケタ言葉。これもグーの音が出ない言葉。でも、こんな酷い言葉を簡単に口にする奴らが、今まで何人居たか。反論できない相手に振りかざす卑怯な言葉だ。

一度会社で、客用のコーヒーカップ投げつけてやろうと思ったよ。あともう一言図に乗って言ってたら。
今でも、投げつけてやろうかと思った事は間違ってないと思う。それでどんなに破片が散らかろうが、あの時彼らに直接ぶつけるつもりは無いくらいの理性はあったし、壊れた物はお金で買えるものだからね。
それより、何より大事な事を、大きな音と砕けたカップで教えてやりたかったの。人の心が分からないオバカさん連中に。

別に離婚のことで、100%相手が悪いなんて、いまさら思っちゃいないよ。(でも、悪いのは向うだと思ってるけどね。)それから、「今、こんなに貧乏なのはアンタのせいだ」とも元旦那に言った事は無い。今の生活は、やっぱり私のせい。会社がこんななのも、手に職が無かったのも自分のせい。

それは両親が、(他で束縛しまくっても)進学先や就職先やら、大切な要所要所では自分の意見を通してくれたお陰だろう。

でも、私には今までたくさん支えてくれた人が居るっ!
これが離婚して判ったこと。
これが判ったお陰で、生活はものすごく明るくなった。

・・・来週、養育費入りますように・・。
お金が無いのはアナタのせいなのだから。。。