きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父の歌っていた曲

2010-01-03 | 歌謡曲・カラオケ
父が好きだった曲をレンタルしてCDを作る事にした。

借りてきたのは、矢沢永吉、谷村新司、井上陽水、マッチ。
聴いた事がある曲は、父がよく歌っていた曲である。

矢沢永吉「SOMEBODY'S NIGHT」「東京」「LAHAINA」「YES MY LOVE」。
「LAST CHRISTMAS EVE」と「アリよ、さらば」は聴いてみて父が歌っていたのを思い出した曲だ。

谷村新司はシングルコレクションなるアルバムを借りた。
「陽はまた昇る」「12番街のキャロル」。
「22歳」は私が22歳の頃に、「sakeの年の曲」とよく歌ってたありがた迷惑のような曲だ。
そうそう「誕生日」。これもよく歌ってた。

「夜顔」もよく歌ってた曲だ。
「sakeの歌は感情がこもってない。もっと人生経験をつんで自分の気持をこめて歌うんだ」と言っている父が、どうしてこの歌を好んで歌うのか、意味不明であった曲である。まぁ、そんなことはどうでもいいのだが。。

借りた井上陽水のアルバムは父が歌っていた曲が半分以上は入っていた。
「ダンスはうまく踊れない」「リバーサイドホテル」「ワインレッドの心」「恋の予感」。
「いっそセレナーデ」もよく歌ってたっけ。聴いてみるまですっかり忘れてた。

近藤真彦は、父のアルバムから父の歌っていたのが網羅されていないのだが、どうしても入れたい歌があった。
「アンダルシアに憧れて」だ。これはよく歌ってたから、どうしても入れたくて借りた。あと「愚か者」。

本当は「Just For You」「さすらい」辺りがほしかったんだけど。

こうしてサビを聞きながら選んでいると、父の好みには一定の法則があるように思われた。
選んだ曲は1枚のCDにはおさまらなかったので、幾つかは見送った。


父の所にCDを持って行って、一緒に聴くことにした。
父は口ずさんで、「懐かしいなぁ」と何度も言っていた。

歌詞まではハッキリ思い出せなくても、一緒にメロディを口ずさむことはできるのである。
いつも一緒にいるおばあさんは、私には一応は遠慮するのだが、早く父の傍に来たいようでたまらないようなので、私は隣の席を用意して、「父がよく歌ってた曲なんですよ」と言った。

おばあさんは「この歌は誰が歌っているのか?」と訊くので父と二人で「矢沢永吉ですよ」と答える。
「矢沢エイキチって言うのは歌手?それとも俳優?」と訊かれると、父は得意そうに「歌手ですよ。エイちゃんって言うと誰でも知っている有名な。」と答える。

ばあさんは歌が大好きで、「紅白も1人で最後までTVを観てたの。看護婦さんも見せてくれたんだ。」と言う。
「矢沢永吉はその紅白に出てたんですよ。」とばあさんに言う。

今度は石原裕次郎特集のCDを焼いてみよう、と思った。

私が帰ることにすると、シアワセばあさんは父の手を引いて、いつものソファに座ろうと移動するのが見えた。そこが最近指定席になっているらしい。
そして、エレベーター近くでまた顔が合うと、ばあさんは嬉しそうに手を振った。
私は父と顔を合わせると「まずいな」と思って、サッサとEVに乗った。

今まで一緒に居ても、一瞬顔が隠れるだけで「今来たもの」だと勘違いするのである。
そのぐらい父の記憶力は、もうなかったのである。
CDも一瞬それが止まると、さっきまで聴いていたのを忘れてしまうのである。

こうしてCDを聴くのも、私の一方的な押し付け(自己満足)なのかもしれないと思いながら。。。。
 

妹に父にCDを焼いて、一緒に聴いた話をしたら、とても喜んでいた。
そして「ありがとう」と言う。
明日は妹が家族で行くらしい。

妹は、この前kekeが会いに行ってくれた事をとても喜んでいた。