きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

部長が助手席

2010-01-07 | 車の練習
部長とは家が近いので、飲み会の行き帰りは一緒に乗ることが多かった。

私はそのたびに「部長は運転がうまいですねぇ~(^O^)」と言った。
ほんとうにそう思ったし、今ではやっとできるようになったUターンも、ちょっと前までとてもできるとは思えなかったのだ。

昨日も部長が「帰りますか」と言うので、「帰りましょう」と言った。
「今日は車を置いて、タクシーにしよう、すぐ拾えるから。」と言う。

「明日、部長はここまで電車で来るんですか?」
「そうだよ。」
「もし良かったら、私が朝、迎えに行きましょうか?」
「そうかぁ、それは助かるなぁ。」
私達は8時にダイソーの前で待ち合わせをすることにした。

次の日の朝、私は10分で着くだろう約束に、40分前に家を出た。
また窓ガラスの霜がなかなか取れないのではないか?と心配になったり、とにかく行ってみないと何が起きるかわからないのが、私の車練習なのである。

私は「CDもかけようかな?」と思って、この前父のために焼いたCDをかけることにした。部長は井上陽水の歌を時々カラオケで歌ったりしているのだ。
それから助手席も少しきれいにしよう。
もともと荷物は少ないけど、水滴とる用の汚いタオルをズタ袋に入れて、後部座席にポイッと投げた。

私はいつだったか部長の車で飲み会に向かった日、宇多田ヒカルの曲が次々に流れたいたのを思い出した。


この会社の人たちとはもう11年半の付き合いになるが、私が飲み会に参加するようになったのは、このブログが始まった頃で、5~6年前ぐらいになる。
それまではどうしても仕方ない送別会や新年会に1次会だけ付き合っていた。最初の年は、kekeがまだ小さかったので、業者の新年会もパスしてしまい、あとで社長が激怒していたと聞く。

うちの会社の人達は、まさか私がこんなにカラオケ好きだとは知らなかったので、「何か歌えるかい?」と言うノリだった。Aさんが「原由子って感じですかねぇ」と社長のお調子をとっていたのをよく覚えているよ。

何か歌えと言われたので、歌ったカラオケデビューは宇多田ヒカルである。
歌は下手くそだったけど、宇多田ヒカルと言うのに驚いたようだ。



そう、部長の車に初めて乗った時に掛っていた曲は、宇多田ヒカルだった。
今になって「こんな風に部長も気遣ってCDを選んでくれたのかなぁ」なんて思ったりする。


そう言えば、いつだったか、北澤の車で竣工写真を撮りに行った時に、北澤の車の中に、自分と私の分までお茶を買っておいてくれたんだったっけ。
あの子はあまりアピールしないけど、そう言う所がある子だなぁ。
お父さんも言ってた。
長男が一番優しい、って。


ここ、数日の私はおかしいぞ?
何だかこう、周りの優しさが胸をつく。


私は30分も早くにダイソーの前に着き、早かったので一周グルリンと回ってみた。
そして、どうして部長がこの場所を選んだのかが分かった。
左側に一車線あって、駐車しやすい場所だったのである。

7時55分になった時、私は部長の携帯に「おはようございます。着きましたよ。」とメールを送った。
部長はすぐに走ってきてくれた。
そして、車を走らせることにした。


「CD聴きますか?これは父(の病院に持っていくための)好きな曲のCDなんですけど、井上陽水や矢沢エイキチが入ってるんです。」
「エイちゃんいいねぇ。いきますか。」

そして、私は父の話をしながら運転した。
部長も「アリよ、さらば」を口ずさんでいた。

「次の曲はいつも父とデュエットした曲なんですよ。」

谷村新司の「忘れていいの」である。

「俺もよく歌ってたよ。」
「部長も御存じだったんですか!今度歌いましょう~!(^o^)丿」
「これ、谷村新司と誰だっけ?」
「小川知子ですよ。」
「sakeさんは、いろんな歌を知ってるよね。」
「父がよく歌ってたんです。それから妹もカラオケ好きなんです。この頃はバブルの頃ですよね。家族でスナックに行きました。」
「俺もあの頃は毎晩飲んでたなぁ。」

ここを左に曲がって路地に入れば、部長の車の置いてある駐車場である。
信号待ちをしている間に、部長は「ここで降りた方がいいな。それじゃ」と言った。
(細い路地に私の車が入るのが怖かったのだろうと思われる。)

それじゃ、また後ほど、と別れた。

私は車を走らせた。


その時左に曲がる予定だったので、チカチカ鳴らしながら直進していた。。。
後ろの車の人は寛大だったので、ブーーと怒られることはなかったが。

他人でないこと

2010-01-07 | 息子keke
飲み会から帰ると、PCの上に手袋が乗っていた。

朝出かける前に、ないないと探してた手袋だ。
kekeがあったので、置いておいてくれたのだと思う。

うれしいなぁ。


もう周りの誰をも期待してない、夢も希望も持たずに生きていく私だが、こう言う絆があることで、まだ生きていける。
他人とは違う。

離れていても、ずっと続いていくだろう。


この前橋本知事がTVに映っていたので「いいねぇ公務員。kekeも公務員試験受けたら?」と何気に言ったら、「それならどうして大学に行くんだよ!」とキレたkeke。

誕生日はまたお年玉みたいに現金にした。
あまりいい事ではないかもしれないが、食品以外のものは、もうほとんど買ってない。
有効に使ってもらうには、現金が一番だ。
それに現金なら、ちょっとづつ使って楽しめる。

私だって、大きな品物より、数回に分けて何か買えた方がありがたいもんな。。

「その代わり、私の誕生日にはプレゼントを買ってよ、ちょうど時計がないから腕時計がいいな。携帯だと電池が切れてしまうと時間が分からないから。」と言った。
「え~」

買ってくれるかどうか分からないけど、楽しみにはしておこう。

「あの例の星座と血液型と干支の占いの結果分かったんだよ。200番以内には入ってた。」
「それっていいの?」
「500何十通りあるうちの100何十番だからいいんだよ。」
「ふ~ん。」
「kekeのは調べてないけど。」←うそ。
「よかった。人のを勝手に調べるなんて最低だね。」


私が守りたいのは、理由も言い訳もない絆。
あるのはここかもしれない。

kekeに「ありがとう」と言ってみた。

すぐそこにあったのだと言う。
でも、置いてあるのがうれしかったんだ。