きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

信じて待つ

2014-02-27 | 息子keke
nanuさんが久しぶりに「お前ンとこの息子どうした?」と言う。
私は「仕事でもぼっつら探してるみたいですよ」と嘘ともホントともつかないようなことを言う。

「エライじゃないか」とnanuさんは言う。
「当たり前じゃないですか」と私は言う。

「最近の若けぇヤツは仕事もバイトもしていないヤツも多いらしい」とnanuさんは言う。
「さぁどうでしょうね、幾ら探しても仕事が見つからなければ、どうなることやら。」
私はそう言い、「あの名古屋の事件も他人事には思えませんよ。」と言う。

「オレは詳しい事は知らねぇぞ?」と言うので、「家族も見捨ててみんなで別の所に引っ越してしまったんですよ。」と私は言う。自分でも何故か分からないがケンカ腰である。


家に帰り、玄関を開ける。
私には分かる。今日は家から一歩も出ていない。

しかも部屋から鼻歌が聞こえている。
「keke」と言い、「お前は今日はどこにも行かなかったのか。」と言うと、「行ってない。」と言う。

「せめて国民年金と国民保険ぐらい自分で払わんか。」と言うと、「それじゃ払わなくてイイ」とkekeは言う。
「昼間仕事を探すなら、夜バイトぐらいできるだろ。いい加減家に金をイレロ」と言っても返事は無い。


翌日の朝はTVをつけると、PM2.5である。
外出はできるだけ控えましょう、とTVは騒ぐ。学校の朝の部活も中止になっていると言う。
「んなこと言われると外に出る気もしないよな。」と私は言う。
kekeは今日は起きてきて、ちょこんとコタツに座って聞いている。
起きているので、昨日むいたリンゴとパン、それから豚汁と豆腐ハンバーグがあるよと言い残して私は出て行く。

いざしっかりマスクをして外に出るが、道を行く人は誰もマスクをしていない。
あんなに大騒ぎしていたTVを誰も見て無いのか、ハテナ。
格安マスク、たぶんあまり意味がないのだろうけど、もう今さらしてもさほど意味はないのであろうけど。


社長にお金をおろしてこいと言われて銀行に行ったら、いつもの雑誌が4月号に変わっていた。
パラパラとページをめくると見知らぬ人のエッセーがあった。

その方は私と同じかもう少し上の年齢の方のようで若いお母さん向けに書いてあった。
「この前会った校長先生の言葉」とあり、「子供を信じて待つことが大切です」と書いてある。

この文章を読んで、ハッとする。
そうだ、私はkekeを信じて待っていよう。

最悪その日が来なくたって、今はこうして楽しく過せていればいいんだ。
今日と言う日が楽しくて安心できることが大切なんだ。


どこかの本で読んだけれど、幸せの感度が鋭くなると何気に開いた本のページの一文や、偶然人に言われた言葉が、思わぬ何かのヒントになってるんだって。
それに従って進んでいくと、思うような人生が開けていくのだと言う。

私は「子供を信じて待つことが大切です」と言う言葉を、亡くなった母のメッセージだと思うことにした。
もう少し、がんばって待ってみるよ。

じっと待つことも1つのアクション。何もしていないわけじゃない。