きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「池上彰のそこが知りたい!ロシア」

2015-11-13 | 読んだ本
「池上彰のそこが知りたい!ロシア」を読む。

前に「そうだったのか!朝鮮半島」を読んだので、同じようにデカイサイズの本だと覚悟していたが、こちらは普通のサイズ。内容もコンパクトにまとまっていて、すぐに読める。しかも分かりやすい。やはりこの人の本はニュース初心者には最適である。

主に今のウクライナ問題、戦後スターリンさんから今までの大統領と歴史の紹介、それからやはり今のプーチン大統領のこと(今までの経歴や考え方)が書いてある。

その中で印象的だったのが、戦中戦後のスターリン元大統領の独裁。この方が独裁者で周囲の側近を信じられず多くの人が殺されてしまう。それから理想的社会主義を目指していたが、いつも同じ給料で変わらないので、だんだん全体的に手抜きが始まり、農業も(お金持ちの経営側を大方失脚させてしまったので)廃れてしまう。

しかし廃れたのを認めらず、成功したと宣伝してしまったので、それが中国・北朝鮮にも飛び火してしまったそうである。(その罪は大きいとこの本では言う。)


個人的に私も「貧富の差をなくして皆が同じように働いて同じように暮らせたら、どんなにすばらしい人間社会になるだろう」と今まで思ってきたので、この本の社会主義の失敗はショックであった。やはり人間は比べ差をつけなければ、向上しない動物なのだろうかと。(でもやはりそんなことは無いと信じたい。驕りは人間の敵のような気がするし、自分もそれには染まりたくないと願う。)

話は本題に戻り、プーチン大統領が意外にも親日的というのはうれしいニュースである。プーチンさん自身も柔道がお好きなこと、次女さんは日本語を専門にしているとかで、それでも日本好きである可能性がある。安部総理とも「うまがあう」という表現がされていて、この時期、北方領土に進展があることも夢ではないという。

ロシアはガスの提供で外貨を稼いでいる部分があるが、最近アメリカからのシュールガスというものの発明?でそれがピンチになっていると言う。そこで新たに市場として中国、さらには日本に期待をかけているところがあるそうである。今その困っているロシアを助けながら北方領土の解決を図るのもこれからの考え方ではないか、と最後に池上さんは語る。。。
(なお、プーチンさんは自民党の森元総理とも仲良しとのことである)

こういうことなら、ぜひともうまく協力し合えて仲良くしたいところだが、やはりアメリカを始め周辺諸国のバランスもいろいろあることだろう。でも明るい未来になることを願いたい。


ちなみにこの本で一番印象に残ったのは、どこのページだか忘れたが、池上さんが「これ本当におそロシア」と恐ろしいとロシアを駄洒落で説明している箇所である。これが私の笑いのツボにヒットしてしまった。(他のすべてを忘れてもこれだけは忘れないだろう。)

私もこれから何かチャンスがあったら、「これがホントのおそロシア」という言い回しをこのブログでしていきたいと思う。


※時間が無く逃げ書きで失礼しました。なお、この記事、本を読み返せずに書いたため、多少記憶違いがあるかもしれないことをこの場で断っておきます。