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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「ゆるい生活」/群ようこさん

2016-01-05 | 読んだ本
今日は静養するゾ!と決めた。

昼ごろ、ふと目が覚めると体が一段階軽くなって、ほんわかしている。
それは大昔、子供の頃に風邪で学校を休んでひと眠りした後の、あの感覚である。咳も今までほどではない。(あぁピークは超えたな)と思う。

それから午後は昨日借りてきた本を読む。
群ようこ。タイトルは「ゆるい生活」である。
表紙が飲み薬のパッケージのイラストになっている。まさに今の私にピッタリなイラストとタイトルである。

話は群さんが、急にめまいを起こす所から始まる。それがなかなか納まらず「どうやら体がおかしいぞ」と思って駆け込んだのが漢方の薬局(病院に近いような感じ)なのだ。そこで先生に診察してもらって、「甘い物や水分の取りすぎで体が冷えてますね」と言う話になり、マッサージ(かなり激痛らしい)や食事療法を指導してもらいながら、体を建て直していく話である。

まだ全部読み終わってないが、この本を読むと「私もこの先生に1度診ていただきたい」と言う気持に誰もがなるだろう。漢方の考え方では、人間は「気・血・水」がスムーズに流れていなくてはならず、体の不調はこれらのどれか(或いはどれもが)滞っている、と言うことらしい。この先生は、顔色やマッサージを通してそれをすぐに見抜いてしまうのだ。

ここでうっ!と思うのは、群さんがこれまで不摂生な生活を送ってきたわけではないということ。添加物に気をつけて自炊の野菜料理中心にしていたり、夜遊びのようなこともあまりせず趣味は編み物と読書・三味線と健康に注意して規則正しい生活を送ってきた方なのである。そういう方でさえも無理や疲れで体の流れが滞っていくものらしい。(甘いもの制限の他に、仕事・編み物・読書は1日の制限時間を決めてそれ以上してはならないことになった。)

そこでハタっと胸に手を当ててみる。
私は最近生姜紅茶や自炊料理で冷えに気をつけてるから免疫力が強いはず、と思っていたが、過信しすぎかもしれない。ヒトの体は・・・自然は、そんなに単純なものではないのだ。

なるほどと私は思う。
同じ症状でも人により体質が違えば処方される漢方薬も違う。いろんな本を読んで体にいいことをあれこれやってみたところで、そういう結果が出るとは限らない。そんな単純なものではないのだ。
私は相変わらず、失敗した人や不幸そうな人に対して「ああすれば」「こうすれば」と言いたくなるようなお節介根性をどこかに隠し持っているが、私の何が正しいと言えるのか。「あなたは失敗」そう思う事自体が驕りではなかろうか。

もっと頑張っている人、もっと勤勉な人が大勢居る中で、こういうことを思うのは肩身が狭いが、もっとゆっくりしてもいい、もっとぼんやり過してもいい、もっと休んでもいい、そんな風に思うことにした。

頑張って目指すものなんてなにも無い。
結果、不幸だと人から言われても、自由にやってきたことをひそかに誇りに思おう。
泣きたい時に泣き、怒りたい時に怒り、笑いたければ笑う。
最低限の規則にしたがいながら、がんじがらめの思考からできるだけ自由でいたい。
(本の内容からどんどん脱線してしまった。)

最近、kekeと何となくうまくやっているのは、この「無理して頑張るより今日を楽しく生きるがよし」と言う心がけのような気がする。



夕方、クリームシチューが食べたくてたまらなくなり、台所に立った。
賞味期限過ぎた牛乳、ゆでて冷蔵庫に放置したままのブロッコリーも、ごったがえして煮てみた。

本当ならコンソメスープの素を入れるべきだろう薄味も体に優しくてこのまま食べる。