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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

最近のkeke

2016-01-12 | 息子keke
お参りから帰ってくると、kekeが「夕飯は食べてくるから」と言う。

「誰と?」
「言わないといけないの?」
「いや、別に言わなくてもいいけど。」

するとkekeは風呂に入り、家を出た。


ここしばらくkekeは仕事に行っていない。
勉強をしているようである。

ちょっと前だったら「働きながら勉強ぐらいできるだろ」とか、「そんな勉強が何の役に立つのか」と言いたくなるような場面なのだが、私は何も言わない事にした。

1年近所でバイトをして、次の1年は派遣で働いた。
その次の1年をkekeなりに計画して動いているのだろう。

それでも時々「こんなことでいいのだろうか」と不安になり、つい、kekeに「最近は働いているように見えないがなぁ・・」等と言うのだが、kekeは「今は閑散期だから」と言ってみたり、ハッキリ仕事を休んでいるとは言わない。
でも昔のように、部屋にこもって布団をかぶるようなこともなく、どこかニッコリしている。

昔のkekeとは違うのだった。
「そんなに心配しなくても大丈夫なんだよ」というオーラが出ているのだった。

kekeはたぶん、働こうと思えば働けるのだ。
でも、今はまだ、自分がやりたいことをしていたいのだろう。
これが本当に35とか40とかになったら、真剣に仕事を探してどんな仕事でもやろうとするだろう。
その時生きていたいと思えたら。
今はまだ、好きなことをしていたいのだ。

そう言えば、私もkekeぐらいの年の頃はハチャメチャだった。
結婚したり離婚したり、家を出たり、ハチャメチャだったが、親は結局許してくれたのだ。

たぶん、これでいいのだと思う。
今こうして、ご飯を作ったり一緒に食べたり、たまにひと言ふた言話をしたり・・・
こんな暮らしでいいのだと思う。


kekeは子供は作らないそうである。

「どうして?」と尋ねると、「この呪わしい遺伝子をここで終わりにしたい」と言う。

というのは、私もkekeも不器用で、運動が苦手で、食べ物の好き嫌いが多く、人付き合いも苦手で、行動もテキパキしていないし、どこか頼りない、こんな遺伝子を持って生まれてきてもその子供は不幸になるだけ、こういう不出来な遺伝子をもう残したくないと言う意味らしい。
(うまいこと言うな)と納得してしまった。

「呪わしいって・・でもそうだなぁ、sake家の遺伝子は妹ン所で繁栄させてくれればいいからな。」
と私は言った。

それならそれでいい。
このまま、kekeはこんな風に家の中で自由に暮らし、私は働いて、料理を作って、二人でご飯を食べる。
そんな暮らしもいいかもしれない。

モノは考えようだ。
人に何か訊かれたら、「あぁ派遣で働いてますよ」とでも答えればいいだろう。

自分で選んだ人生なんだ。
堂々としていたらいいんだ。