クライマックス・シリーズは、ソフトバンクが連勝し、アドバンテージの1勝を加え3勝0敗とし、王手をかけました。めでたいことです。対するセ・リーグは、先勝した中日が、ヤクルトに連敗し、アドバンテージの1勝を加えて、2勝2敗の五分となりました。五分とはいえ、実質的には負け越していますから、精神的に追い詰められたのは中日かもしれません。危惧はしていましたが、いくら投手力がいいと言っても打撃力がなさすぎですよね。今後の展開が見物です。
そして、横浜ベイスターズ買収の件は、横浜DeNAベイスターズとすることで売却の合意となったようです。どこまで本気なのかは、今後を見てみないと分かりませんが、とりあえずモバゲーでなくてファンにとっては良かったのではないかと思います。
そして、日本ハムのドラ1、菅野投手(東海大)の去就は、東海大大学院の進学という憶測が報じられてます。浪人した江川卓の例もあり、入団するのではという観測もありましたが、祖父の原貢氏が日ハムの指名に納得しておらず、練習環境が整っている東海大学での大学院進学を勧めているということです。プロに行くつもりの選手は、遠回りせずに入団した方がいいという気持ちもある一方、パシフィックに比べ、やや見劣りがするセントラルに入ってほしい気もして、なかなか悩ましいですね。
日本ハムが挨拶もなく指名するのが悪いことではありません。大っぴらにすると、競合する球団が増える可能性があるので、秘密にしたという戦略も理解はできます。一方で、指名を受ける側が、指名するんだったら正々堂々事前に言ってほしいという気持ちも分かります。
こんな問題が起きるのも、やはり完全ウェーバー制でないからだと思います。完全ウェーバー制でも、事前の指名拒否の動きを察知して指名回避するようなことはあるらしいですが、フリーエージェント制度と組み合わせれば、現状の中では一番納得性の高い制度のような気がします。
クライマックスの行方と、横浜の行方と、菅野の行方は、プロ野球の行方でもあるような気がします。