日本シリーズ第2戦も、初戦に続き投手戦になりました。中日・吉見、ソフトバンク・杉内と初戦の先発であってもおかしくない組合せです。
投手戦は、面白くないと言いますが、日本シリーズという最後の頂点を決める戦いでの投手戦は、見応え満点です。
7回に均衡が破れました。中日が平田の二塁打で先制点をあげ、先手を取りましたが、その裏、長谷川の安打、今シリーズ不振の多村の左前安打、送ってから代打松中四球で満塁から、川崎がライト前に運んで、同点としました。
しかし、その後ソフトバンク・ファルケンボーグ、中日・浅尾の絶対的中継ぎが抑えて、延長に突入しました。
そして、延長10回、ソフトバンクは昨日負け投手となった抑えの馬原を投入。二死をとってから、いやらしい荒木を打ち取っている当たりで内野安打で出すと、走者を気にしすぎたのか、井端を四球で出して一二塁。森野には、初球フォークで空振り、二球目内角ストレートはボールで、三球目の外角ストレートをレフトに運んで、荒木がホームイン。馬原は昨日に続いて、痛恨の失点を喫しました。今夜は眠れないでしょうね。
10回裏、中日は岩瀬を投入。期待の1番川崎は、外角低めのスライダーで三振。2番本多は同じ球を2球見逃し2ボールから、岩瀬は甘い球でストライク、ファウル、内角を突いて三振。ソフトバンクのキーマン内川も一塁ゴロに抑えて、中日が逃げ切りました。
今日も、またまた完全に中日の勝ちパターンとなりました。ヒットはそこそこ打って、チャンスはあったにもかかわらず、得意の足もまったくからめられず、相手の術中にはまった感じです。
初戦・2戦目と連勝したチームのシリーズ制覇の確率は8割近いそうです。そういう意味では、ソフトバンクは、まだホールトン、摂津と投手力では中日の上を行くと思いますが、ちょと厳しくなりましたね。ただし、中日がこのまま楽に勝てるとは限りません。日本シリーズは、いろいろ予想できない事態がどんどん起きます。勝った側の気持ちが変化することもあります。
確率論的には中日が圧倒的に優位に立ちましたが、誰もが承知しているように、かつて西鉄、巨人など、3連敗してから4連勝した事例もあります。まだまだ何が起きるか分かりません。