津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

佐々木久子氏逝く

2008-07-03 15:42:24 | 徒然
                写真は東愛知新聞のサイトからお借りしました。


 佐々木久子(俳名・柳女)さんが亡くなった。「お酒」に関する数多くのエッセイをものにされ、私は親しんできた。火野葦平が亡くなった時の、彼女の悲嘆振りもエッセイで知った。後年の句 「風花と 共に旅立つ 酒徒善人」に、丹羽文雄をしてファザーコンプレックスと言わしめた、佐々木久子の深い想いを感じる。「酒の縁(えにし)」は、酒徒善人を呼ぶような気がする。久しく日本酒を飲まない。今日は冷酒でも飲みながら、彼女のエッセイを読み返してみようと思っている。       合掌                                       

 【佐々木久子】 ウィキペディアから抜粋引用
「1955年4月、25歳になる年、雑誌『酒』を創刊、以来1997年に501号をもって休刊するまでの42年間にわたり、編集長を務めた。
1956年早々、赤字で廃刊に追い込まれかけた同誌を小説家の火野葦平が救った。火野は、命ある限り無償で執筆する旨の証文を書き、同誌に原稿とトビラを約束どおり1960年のその死まで書き続けた。また多くの文人を紹介した。またおなじころ、前年1955年2月に小説家であり夫の坂口安吾を亡くし、1956年早々に東京・銀座で文壇バー「クラクラ」を開いたばかりの坂口三千代に、『クラクラ日記』の執筆を勧めたのも佐々木であった。」

 

  『浮気笑論 - 男がサカナにされる本』、日本文芸社、1966年
  『酒と旅と』、白馬出版、1972年
  『酒縁歳時記』、鎌倉書房、1977年
  『男百人男だけの肴』、田中小実昌、やなせたかし、加藤和彦らと共著・編著、
                             鎌倉書房、1978年
  『酒恋うる話』、鎌倉書房、1979年
  『酒 - はる・なつ・あき・ふゆ』、集英社文庫、1982年
  『地酒と肴'83 - 四季の味特選』、鎌倉書房、1983年
  『佐々木久子のお酒とつきあう法』、東電文庫、1983年
  『酒と旅と人生と』、集英社文庫、1983年
  『あまからぴん』、ミリオン書房、1985年
  『酒に生きるおやっさん』、鎌倉書房、1989年
  『おいしいもの見つけた』、ミリオン書房、1990年
  『続・酒に生きるおやっさん』、鎌倉書房、1990年
  『酒の旅人 - 佐々木久子の全国酒蔵あるき』、実業之日本社、1994年
  『覚むれば独り』、短歌研究社、1994年
  『わたしの放浪記』、法藏館、1995年
  『今宵も美酒を』、有楽出版社、2003年

        柳女逝きて 偲びし酒の ほろ苦し
                             津々堂(七月六日)
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お勧め

2008-07-03 12:06:10 | 書籍・読書
今日の熊本日日新聞の広告欄にある書籍之中から、私のお勧めの本

 ■火の国と不知火海(街道の日本史) 吉川弘文館出版 松本寿三郎・吉村豊雄編

【本の内容】
霊峰阿蘇と不知火海を擁し、独特な風土の中で、「もっこす」気質を生んだ熊本。火の国神話、熊本藩、西南戦争など多彩な歴史を追求。時習館、キリシタン信仰、加藤清正、横井小楠などに豊かな文化と人間を再発見する。

【目次】
1 火の国と不知火海を歩く(肥後の地理と風土肥後の道)
2 熊本の歴史(火の国諸地域社会の形成、熊本の近代新たな地域の創造をめざして)
3 地域文化の成り立ち(熊本の地域文化の個性と交流、阿蘇・市房信仰と修験者、キリシタン信
  仰、藩校に学ぶ人びと、地誌・郷土史の編纂、肥後の文化を担った人びと)


 ■検証・島原天草一揆 吉川弘文館発行 大橋幸泰著
【本の内容】
幕府を震撼させたキリシタンの武力蜂起「島原天草一揆」。原城の発掘成果や豊富な文献から戦いを検証。経済闘争か、宗教戦争か、あるいはその問いに問題はないか?近世社会に大きな影響を与えた一揆の歴史的意義を探る。

【目次】
島原天草一揆の現在―プロローグ
矢文に見る一揆勢の意識
島原天草一揆における女性
一揆集団の諸相と論理
天草四郎の実像とその役割
島原天草一揆の終わり方
近世人の島原天草一揆認識と「仁政」
「島原天草一揆」という呼称―エピローグ

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