熊本県立美術館では、 講座 細川コレクション⑤ 「細川ガラシャの最後をめぐって」が下記要領で催される。
・日時:平成23年2月12日(土)13:30~15:00
・場所:熊本県立美術館・本館講堂
・講師:東京大学史料編纂所助教 金子 拓 氏
これは是非拝聴したいと、その日が来るのを待ち遠しく感じているところである。
その日に備えていろいろ資料を乱読をしているが、その一端をご披露しておきたい。
■霜女覚書
■小須賀覚書
http://www.shinshindoh.com/gracia.htm
「霜女覚書」は現在ではいろんな著書でその全文を見ることが出来る。
上記アドレスは当サイトのものであるが、昭和5年1月20日山田聖天堂発行本による
日本基督教会宣教教師:山本秀煌氏の著「細川公(ママ)爵家の先祖忠興夫人の信仰
美談」にあるものをご紹介している。
あわせて「小須賀覚書」も掲載されているため、山本秀煌氏の著の全文をお読みいた
だきたい。
■細川家譜--細川忠興譜 (該当項抜粋)
当ブログ 2010-04-01 の 「細川忠興譜・・10」を参照されたし
■小笠原少齋家「先祖附」
該当項を下記にご紹介する。
幽齋様田邊御篭城之刻 忠興様之 御前様者大坂御屋敷江被成御座候處
御人少ニ御座候故少齋儀御頼ニ成間大坂江罷越候様ニと 幽齋様依 御意
罷越申候於彼地 御前様江少齋申上候者只今之内何方江も被遊御引退可
然旨左候ハヽ何れも申合時分も御供可仕申上候處 御前様江者可被遊御生
害 思召之旨段々少齋江被成御意御介錯仕上候様ニと御事ニ付 御意之趣
至極奉感心候御介錯仕時分も御供可仕之旨申上候得共殊之外被遊 御満
悦被成御生害候右之節少齋申上候者此長刀者御婚禮之砌被遊御持候猶又
只今奉懸 御目由申上 御女儀之御事ニ付御同間を奉憚右長刀ニ而際越御
介錯仕左候而御遺骸其外追腹仕候者共之死骸跡ニ而相知不申様ニと河喜
多石見抔申談御屋敷之長押ことに焔焇を入置火をかけ少齋儀も早速追腹仕
候
項の最後に 其節之首尾委細申上ニ不及候 とあるが、短い文章の中に真実が数多く
語られている。
■糸女覚え書
芥川龍之介の著作である。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/58_14823.html
「霜女覚書」を典拠としパロディ化された作品だが、私は特段の嫌悪感もなく良く出来た
作品だと評価している。
この作品については勝倉壽一氏の論考 「糸女覚書」の構図 が大変興味深い。
http://ir.lib.fukushima-u.ac.jp/dspace/bitstream/10270/103/1/5-422.pdf#search='「糸女覚書」の構図'
■その他
細川護貞著 魚雁集
上総英郎編 細川ガラシャのすべて
三浦綾子著 細川ガラシャ夫人
司馬良太郎著 胡桃と酒
永井路子著 朱なる十字架
生方たつゑ著 細川ガラシャ