津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

有吉家文書「年中行事抜粋」(三十九)御放鷹等御供之式

2011-08-29 13:45:35 | 有吉家文書

一御用人より訪問又ハ口之間ニ而申達候得ハ
  御受申上別段中柱御間江罷出御礼申上
  候ニハ不及候事
    但宅江申来候節ハ返書ニ御請申向
    格別不及出仕候事
一御供之御小姓頭御用人御歩頭江諸事
  之儀前日又ハ即朝ニも相頼候事
    但御歩頭江者供之駆引且不都合ニ
    無之様ニとの儀も頼置候事
一御鷹等被仰付候御模様ニも有之節ハ
  鷹かけ其外諸手都合之儀御鷹懸
  之御取次江相頼候事
    但鷹所持之面々者御用人御取次江
    懸合居へ越候儀茂有之候事
一御刻限より一時前程罷出候事
    但被仰付候御程次第御次口より
    御用人間江罷出候儀も有之候
    御出向江直ニ罷り越候儀も有之候間
    前以御用人江懸合可申事
一御出向江御待受申上候節ハ供中ハ
  御目通ニて無之所江除置尤刀持并
  草履取者御目通遠差置不苦候
  勿論横身ニ敬之刀ハ伏サセ候事
一御出前御次江罷出候節ハ御用人間へ罷
  出居御供廻り之節御用人一同御次より下
  御庭江廻候儀も有之候事
    但御鑓之間より候節ハ供之控所又ハ
    路物ハ御次小姓江申聞候得者致世話
    候事
一御庭江廻り候而ハ陽春御間御椽先キ
  御用人之脇江控居候 多ハ御椽先御鷹部屋之前也事
一夫より御途中御側ニ被召連候節ハ
  御十文字之内ニハ家来一両人草履取者
  差置候其外ハ惣供之方江下り候尤此
  家来之儀ハ御歩頭江懸合置候事
    但総供之立場ハ小姓頭心得居候間
    略之事
一供之儀者御歩頭御案内役等并歩
  御使番江小姓頭出会次第諸事
  心を添ラレ候様相頼候事
一御庭江罷出夫より御跡江下り候節ハ
  御庭内ハ御側ニ附参御門外より下候而
  総御供巻を離御跡より罷越候又ハ
  御十文字ニ附候様被仰付候節ハ
  見計側役等召連其外之供之者ハ
  小姓頭引廻し是又惣御供巻より
  離レ見合罷越候事
    但右御供之儀臨時ニ被
    仰付候節ハ供呼寄候儀モ急ニ
    出来兼候付供之者兼而其
    心得之儀可申聞置事
一御鷹等被仰付御昼前後之内ニも
  暫御側を離少シ御通抜ニ相成
  候得者見計側役等を呼寄候此時ハ
  御小姓役一人御鷹匠一人ハ被差添
  候之事
一御側ニて臨時御鷹等被仰付候節ハ
  家来ハ離召連尤其時之見計茂
  可有之候事
一水前寺御茶屋江被為入候節ハ
  御前ニ而頂戴物被仰付候儀茂
  有之其節ハ御前を下り直に
  御用人江御禮申上候事
    但其外御昼休ニても被召上候御
    残等頂戴之節ハ是以右同之事
一御帰殿之節ハ御供被仰付候へ者
  直ニ御用人間江罷出御礼申上
  致帰宅候又御側を離候節ハ
  御帰殿後御次より罷出右同
  断之事
一御側を離候而者獲有之候得ハ御昼
  之節御用人御取次之内を以差上
  御昼後之時分者御帰殿之上
  右同断之事
    但獲拝領被仰付候ヘハ御用人より
    其段申聞候間直ニ御礼申上候帰
    宅之上ニて候得者御用人より紙面
    を以差越候付返書ニ御禮申上出仕ニ
    不及翌日伺御機嫌候節猶
    御礼申上候事
  被差添候御小姓役江者時宜ニ応し
  翌日為会尺家来差越候事
一供中股引半切ニて候而ハ
  上之御供ニ紛レ候由御小姓頭より
  内意之趣茂有之候處八代家来ハ
  先年様子茂有之白之三尺手拭
  相用候付両家其外茂弥以右同様ニ
  申談以来白之三尺手拭又ハ端折
  にも可致と申談候事
    但本行之趣文化十一年十二月八日
    嘉津次より佐田造酒助江申達置
    候事
  右者極りと申ニてハ近々同席中
  御供之節之儀致勘考記置候事ニ而
  猶其節之模様ニ可応事
一御小姓頭御用人江者以前弁当等
  振舞候得共文化九年申談差止其
  段者両御役江茂相断置候事
    但世話いたし候歩御使番江も右
    同断
一御方向違ニ被差添候御小姓役御鷹
  匠江者至而手軽く弁当振廻元
  気付ハ臨時見計之事 

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