70を過ぎた今、私の本業はこのブログかもしれない。建築設計を生業としてきた私だが、まだ私の力を借りたいと仰る方が居られてここ一年ほどある設計に係ってきた。
本業に立ち戻ってみると、数年間の空白があっての難解な法令の解釈やいろんな申請の難しさに難儀しながら、それでも何とか着工にこぎつけることが出来て、今日は起工式に出席した。一日歴史の世界から離れて久しぶりの建築家としての世界に戻った。なんとなく晴れがましい感覚が嬉しい。
多分私の人生の最後の作品になるのではないかと思うとなんとなく嬉しく、現場のいろんな人たちとの交流を楽しみとして、これから数ヶ月現場に通うことになる。
そんな中、今日は数件のメールや、一昨年に亡くなられた高名な先生のご遺族からお電話をいただいて、またまた歴史の世界に引き戻されている。
いずれが本業なのか判らないが、建築の世界は若くしてなくなった父の面影を追って、そして生きる術であったし、趣味の延長であった現在の歴史狂いは私の死に至るまでの道楽であると最近理解している。どちらも本業と思っているのだが、学問的門外漢の私の歴史の勉強は四級・五級の史料の世界に存在しているようだが、それでも良いではないかと達観している。
ある方から、このサイトの将来を心配していただいている。有難いお話ではあるが、まったくの話いつくたばるか判らない。
受け継いでいただける方が居られれば、快くバトンタッチしたいと思っている。お申し出いただきたい。(あと5年は往きたいと思っていますけど・・・・・)