津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■一年前のブログから

2016-11-21 18:10:26 | 俳句
 
■インバネスとバーバリー

 東京やなぎ句会が出した句集「五・七・五句宴四十年」を読んでいて、8人のメンバーの内入船亭扇橋・小沢昭一・桂米朝・加藤武氏などが亡くなって、今後はどうされるのだろうと他所事ながら心......
 

 ちょうど一年前の記事である。改めてうまいなーと感心させられる句ではある。
「合羽」という言葉でググってみると・・・・

     さらさらと護謨(ゴム)の合羽に秋の雨    夏目漱石

     五月雨の 合羽つゝぱる 刀かな      正岡子規

漱石の句はあまりうまいとは思わないが、子規の句はばかばかしくて面白い。三度笠のやくざなおにいさんの姿が浮かんでくる。

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■干し柿づくり

2016-11-21 11:12:37 | 徒然

                        富士柿 (渋柿)《果樹苗》「☆」

 数日前大きな渋柿を40個ほど頂戴した。どうやら「大富士」という品種らしい。
奥方が干し柿にしようと皮むきに悪戦苦闘、熱湯で消毒し、吊るすためにひもをかけ、虫よけに網に入れるなど大仕事。
ベランダの物干しざおに並べた。その後二三日雨が降ったり天気が悪い。少々カビが出始めた。それに小さな虫が飛んできている。
カビは焼酎をブラシにつけてこすればよいらしい。
奥方は朝から、虫よけに網を二重にしようと頑張っている。実は奥方は無類の柿好き、それも熟柿がお好みでこの秋小生も御相伴している。
手伝おうとしたら「楽しんでやっているから」と断られてしまった。
干し柿は「細川家記」にも度々登場する。戦場では欠かせないものであったらしく、家来の戦場での働きに対して干し柿が与えられた逸話がある。
また寛永五年の「日帳」を読むと、9月12日の項に「御所柿献上ヲ申触」とある。御所柿を持っている者は、二つでも三つでもいいから上げる(献上)様にとの触れである。御家老三人にも申し入れたら早速式部(松井興帳)殿から30個が上げられた。その後、米田是季・55個、志水伯耆・35個、小笠原備前(長元)・8個、黒田吉兵衛・8個、三渕内匠・3個、松岡久左衛門・30個、桑原主殿・2個、上野左右馬・35個、平野九郎右衛門・15個、酒匂藤右衛門・13個、住江甚兵衛・7個、雑賀源左衛門・30個、小崎與次兵衛・3個と続々集まっている。翌日以降には記録がない処を見ると、その日限りの事であったようだ。忠利は、こほ(古保・忠興二女・松井興長室)、伊与(長沢顕長室・沼田清延女)、かね(筑紫重門室・細川幸隆女)などへ、やさしい心配りをしているが、干し柿の贈物もその一つである。

なんとなく地味な果物だが、そんな歴史を思い出しながらベランダに整列した柿を眺めている。
 

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