古文書に親しみたいので、テキストとして何か提供していただけないかとのご要望がある。
細川家の藩譜採要なども所持しているからどうだろうかとも思うのだが、量が膨大でそして読み下しが全く進んでいないので、釈文の提供ができない。いろいろあさっていたら、上妻文庫の「おあむ物語」が出てきた。
これならば内容をご存知の方もおられようから、七回ほどに分けてご紹介しようと思う。
釈文は http://www.j-texts.com/kinsei/oan.html をプリントアウトして下さい。
(但し内容が強烈ですから、お気をつけて・・・)
慶長16(1611)年の今日・6月24日、加藤清正が熊本で亡くなった。
帰国途中船内で発病したとされ、毒饅頭を食したなどと伝えられるが単なる風聞であろう。
前年には京都において「容易ならざる」体調であったことが、時慶卿記にしるされているが、体力の衰弱などが響いたのかもしれない。
一周忌の17年の7月23日、菩提寺の熊本本妙寺では、全山の僧が法華経を一夜にして写経をしたことから、以後「頓写会=とんしゃえ」と称して熊本の夏の風物詩となり、お詣りの参拝客でごったがえす。
昨年は地震の影響で中止されたが、今年は賑わいを見せることであろう。どうぞお出でまっせ。