津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■下津政之助殿

2017-09-01 13:54:36 | 史料

下津政之助は下津家六代、久馬・将監とも名乗っている
明和八年六月~寛永元年十月 小姓頭 、寛政元年十月~寛政九年十一月 御留守居大頭 を勤めた。
細川家家臣としての下津家は将監(内記宗政・有安)を初代とする。1,083石。
父は久我右大臣道堅(道興)の三男・下津棒庵、加藤清正の外交顧問として重責を果たした。また加藤家の内紛に際しても力を発揮している。2,027石。
初代将監の弟・通簾は東久世家を興すなど、久我家の流れをくむ名門である。(細川重賢夫人は久我右大臣通兄女である。)
代々重職を勤め、最後の当主下津求馬は明治元年閏四月~明治二年二月 大奉行を勤めている。

この指物、デザインがなんともユニーク、「紙白五段麾」とあるが、「麾」とは「指麾」とも言い、采配のことである。

               こちらは柳川立花家にある采配。クリックすると新しいウィンドウで開きます 立花家資料館BLOGから

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■恵比寿なら・・・

2017-09-01 08:40:00 | 徒然

 今年の熊本の夏は7月の末から8月の初めの三日間、37℃を越えてピーク状態、爺様は干からびるのではないかと心配したほどだ。
今年ほど体力が落ちたことを感じたことはなかった。熱中症状態にもなったし、さかんにこむら返りも起こしたした。
塩分補給に「塩昆布」を喰らい水をがぶがぶ飲む毎日が続いている。
毎朝起きがけの仕事はクーラーのスイッチを入れるのが日課であったが、今朝は室内の温度が28℃を切ってその必要がない。
月が替わって今日から九月、中旬熊本では藤崎宮のお祭り(隋兵まつり)が行われるがこのころ涼しさが増し「随兵寒合(ずいびょうがんや)」と呼んでいる。
時折風鈴が涼しげな音を鳴らしている。なんとかこの夏を元気に乗り越えたと思っている。


実は昨晩は夏目漱石の「二百十日」に敬意を表して YEBISU を飲みながら読書をし、あの阿蘇の宿の女中さんの「ビールはござりませんばってん、恵比寿(えびす)ならござります」の迷言を楽しんだ。「半熟たまご」も知らない素朴な女中さんに主人公の二人は呆れながらもその純朴さに好感している。ずいぶん昔、私はこのシーンの舞台となっている旅館・山王閣を訪れたことが有る。
まさに漱石がこの「二百十日」を書きあげた部屋は、西面・南面が大きく開けた8畳ほどの部屋である。
この旅館も熊本地震の被害を受けたと聞く。また阿蘇の草原の中を歩いてみたいという希望があるが、だんだん足弱になっている爺様には無理な話の様である。
350mlの缶ビールで良い気持ちになって完読しないまま寝込んでしまった。残りはまさに「二百十日」の今日読了することにしましょう。

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