御所様・若御所様御由緒・内実御縁続 久我建通・通久御由緒 家系 久我家文書 和本 古文書
久我家と細川家の縁は非常に深いものがある。ここのある「御前様御由緒」の御前様とは久我建通の事をさす。
御母については「細川越中守治年女」とあるが、これは久我前内大臣通明廉中の美子のことである。細川家に於いては「就姫」(ナル、ナリ)と呼んだ。
天明七年(1787)熊本花畑館生まれ、文化四年(1807)久我家入輿、弘化四年(1847)薨去61歳。
のちの女優・久我美子はこの久我家の出身だが、「こが」の名乗りを許されず「くが」としたが、「美子」についてはここからきているものと思われる。
こちらは「御前様御内実御縁續」とあり、御母として細川越中守齊樹妹とある。
これは一條関白忠良に嫁いだ細川齊茲女(齊樹妹)の邰姫の事である。寛政五年生まれ、文化十二年忠良に嫁し、文政七年32歳で薨去。
その男子建通が、久我通明の養子になったことを「内実」として記してある。
細川重賢ーーー治年ーーー+===齊茲ーーー+ーーー齊樹====齊護ーーーー韶邦
‖ | | ‖
‖ | +ーーー 邰 ‖
‖ | ‖ーーーー+ーーー忠香===峯(実・三條氏、実美実妹)
‖ | 一條忠良 |
‖ | +ーーー建通
+ーーー由婦 +ーーーーーー 就
| ‖===========建通
久我惟通ーーー 通名ーーー+ーーーーー敏通 ===信通=== 通明
‖ ‖
細川利重女 利致女