Sightsong

自縄自縛日記

奇妙な翼竜、なくなる水上バスの航路

2008-08-20 21:42:37 | もろもろ

息子を連れて、お台場の日本科学未来館に、『世界最大の翼竜展』(>> リンク)を観に行った。新橋から乗ったゆりかもめは激しく混んでいて、何だろうとおもったら、みんなフジテレビの冒険王というイベントに吸い込まれていった。

今年春の『恐竜大陸』(幕張メッセ)など、恐竜の展示があるたびに何故か出かけ、そのたびに疲弊している。しかしだんだん面白くなってきて、骨格を見ると、これが襲ってきたらどうしようという自然な想像込みで鑑賞できるようになってきた(笑)。今回も足を運んだ甲斐があった。いままでプテラノドンの名前しか覚えていなかったが、翼を拡げると10mにもなる世界最大の翼竜、ケツァルコアトルスの姿はただ吃驚だ。

翼竜は爬虫類ではあるが恐竜ではない。敢えてまじまじと見ると、恐竜と同様に、ありえない異形ぶりだ。はじめて知ったことだが、翼を途中から張るのは、4本目の指が異常に長く発達したものである。残りの3指は、翼の真ん中あたりに小さくある。そして頭がアンバランスに大きく、簡単には離陸できなかったし、2足では無理なので翼を器用に畳んで(皮膜は筋肉繊維も神経も走っているので動かすことができる)、4足でユーモラスに歩いていたらしい。

会場では、翼竜が飛ぶ様子のCG映像が流されている。これはBBCの番組『ウォーキング with ダイナソー』からの抜粋のようだ。ここまで面白いと、素直に楽しむことができる。『Pen』2008/5/15号によると、番組の仕掛け人2人は既にそれぞれ独立している。どうもBS朝日の『BBC地球伝説』という番組枠で再放送しているようである。今後観るチャンスはあるだろうか。(>> リンク

そのままゆりかもめで帰ってもいいのだが、水上バスに乗ることにする。以前に、浅草から日の出桟橋まで隅田川を下る「隅田川ライン」には乗ったことがあるのだが、「日本科学未来館」となりの「船の科学館」の横から出発する「船の科学館・しながわ水族館ライン」がこの9月29日になくなってしまうのだ。片道、大人400円、子ども200円と安く、乗っておいても損はない。

『東京人』2008年8月号(特集・どっぷり、東京湾)では、久住昌之がこのあたりをゆるゆると散歩している。それによると、お台場とは流行の場所に過ぎないのかとおもったがさにあらず、江戸時代後期に黒船を迎え撃つための海上砲台として造られたところだった。


備忘録

2008-08-20 02:24:56 | もろもろ

●泡瀬干潟
無意味な開発による環境破壊のひとつの典型。
経緯 → 「またここでも公然の暴力が・・・泡瀬干潟が土で埋められる
署名 → http://www.shomei.tv/project-97.html(匿名可)

●バックアタック
『サインはV』の実写映画(1970年)を観た。岡田可愛による「稲妻落とし」というサーブや、范文雀とのコンビが空中を舞う「X攻撃」に大爆笑。この頃、バックアタックという攻撃パターンはなかったのだろうか、という素朴な疑問。

●カメラ偏愛
浦安で声をかけられたジョン・サイパルさんのサイトに、「tokyo camera style」(>> リンク)という新しいコーナーができている。私のライカM4もあった(笑)。(>> リンク
ひとのカメラが気になるのは、カメラ好きにとってよくわかる欲望に違いない。アーサー・エルゴートの『Camera Crazy』(Steidl、2004年)という奇書もある(>> リンク)。しかし、ここまで見知らぬ人に声をかけてカメラを記録しようとする試みは珍しいのではないか。面白いので定期的にウォッチする。

●スリランカ
『特別展スリランカ 輝く島の美に出会う』(東京国立博物館、2008/9/17-11/30) >> リンク
『スリランカフェスティバル2008』(代々木公園、2008/9/13-14) >> リンク

●映画
藤本幸久 『Marines Go Home - 辺野古・梅香里・矢臼別』 @ポレポレ東中野 7/26- >>リンク >> あっ終っていた。
沖縄、北海道、韓国をリンクする試み。
ニキータ・ミハルコフ 『12人の怒れる男』 8/23- >>リンク >>感想
『黒い瞳』が好きなミハルコフによるリメイク。裁かれる対象がチェチェンの少年という設定になっている。
フランシス・フォード・コッポラ 『コッポラの胡蝶の夢』 8/30- >>リンク
原作がミルチャ・エリアーデ『Youth without youth』。コッポラも久しぶりの新作。最悪な邦題のためにコケるのが心配。

●沖縄
2008沖縄ドキュメンタリー映画祭 9/20, 21, 23, 10/4, 5, 11, 12, 18 >> リンク
久高島の知らないドキュなど、かなり魅力的。
山口剛史『沖縄戦の史実歪曲を斬る』 9/26 @文京区民センター
沖縄戦首都圏の会による連続講座。
『沖縄・プリズム 1872-2008』 10/31-12/21 @国立近代美術館 >> リンク
どんなものになるのだろう。

●フリオ・コルタサル
『悪魔の涎』などが印象的だったアルゼンチンの作家。スペイン国営セルバンテス文化センター東京で、「フリオ・コルタサルの終わりなき旅」という展示をやっている(-9/3、>> リンク)。あわせて関連する映画の上映がある(8/23-9/3、>> リンク)。アントニオーニの『欲望』はいいとして、ブニュエルの『皆殺しの天使』は観ていないし、そもそもコルタサルと関係があったとは知らなかった。

●音楽
ICPオーケストラ @西麻布スーパーデラックス 9/15, 16 など >>リンク
再来日。トーマス・ヘベラーなどメンバー個別のセッションもあるようだ。ミシャ・メンゲルベルグやトリスタン・ホンジンガーをオケ以外でも観たい。9月はペーター・ブロッツマンやマッツ・グスタフソンも来る。