刈部山本『東京「裏町メシ屋」探訪記』(光文社智恵の森文庫、2018年)を読む。
すごく楽しみにしていて、発売日に買ってきた。なにしろ「板橋しっとりチャーハン」の提唱者である。「町中華」もこの人抜きには語れない(たぶん)。
いや面白い面白い。こういう分野にマニュアルは無粋というものかもしれないが、とはいえ知らない町の魅力的な店や、近くまでしょっちゅう足を運んでいるのに知らないエリアのことなどが書かれていて、つい食べログに登録しながら読み進めてしまう。もちろん行ったことのあるお店が出てくると、やっぱりねと嬉しくなる。
また著者の視線は、なにも食堂や飲み屋だけではなく、東京の古層にも向けられている。
退院後のフィールドワーク(=飲み食い)のきっかけがまた出来た。ありがとうございます。
●参照
『ザ・閉店2 ―定食・洋食篇―』(2017年)