【映画】アンストッパブル

　暴走する列車とそれを止めようとする人間たちの息詰まるドラマ！街は壊滅してしまうのか、智恵と勇気が勝利するのか！…なぁんて(笑)。見事なＢ級映画です。とは言えベースは実話なのだそうで。まぁ結末は見えているので「過程」が楽しみで、ついでに作中に登場する機関車を見るのも楽しみで観たのだけど、けっこう楽しめた。
　http://en.wikipedia.org/wiki/CSX_8888_incident
　http://kohlin.com/CSX8888/index.htm

　アメリカの機関車には疎いので「なんか見たことある形だな～」だったんだけどアレSD40かな？F40PH？元の事件が「8888」号機だったんで映画の機関車は「777」とゾロ目にしたのかな？飛行機に対抗意識を燃やしたワケではあるまい。向こうの鉄道は色々な会社があってそれぞれ塗色が違うので、映画の機関車が実在の塗装なんだか架空のものなんだかすら分からん。でもあんな作業員、アメリカ人なら一人や二人は絶対に居そうな気がする…

　(技術的にも性能的にも)「本当にソレできんの～？」ってところがあるのだけど、ヲタ的に細かいところをつつくのは止めようと思う。映画の中心が列車暴走シーンになっており、登場人物たちの人間模様もそれなりに興味の湧くところではあるが描き方は少ない。なので映画に深みは感じられず、娯楽作品に徹した潔さが伺える。

　まぁでも、面白い。特にアメリカでAMTRAKに乗ったり長大な貨物列車を見たことある人なら絶対に「あぁ、そうそう」って思えると思いますよ～。

　2011年2月28日　JL75便(ホノルル→東京)機中にて鑑賞

2011年2月28日 【旅行】歯はいい？Ｈａｗａｉｉ！（４）

　最終日、もう帰るだけ。ダイヤモンドヘッド登山もハナウマベイでの海遊びもしなかったけど、リラックスしまくりの休日だったので「また来ればいいさ」。観光客の少ないハワイ島も良いがオアフ島もどうして捨てたものではないな。今回、アジア近隣諸国の観光客にあまり出くわさなかったのも好印象の一つ。

　さていよいよハイライト、JAL747ラストフライト。平日の朝なので渋滞を懸念し空港までタクり(正解だった)、荷物預けてゲートに向かう。今朝はラウンジ立ち寄りはなしだ。ゲートにはアーチが架けられ、横断幕はあるは寄せ書き台はあるわで大賑わい。今日は「接客担当」の機長がいらっしゃるようで乗客と記念撮影サービスをしたり、さすがに力が入っている。セレモニーのあと搭乗。機体には在来型ラストの時と同様、機首にレイが掛けられていた(写真)。

　職員総出の見送りを受けて出発。8Rから離陸。席はアッパーデッキ、非常口席の窓際とこの上ないポジション。ベルトサインが消えた途端に機内撮影する人が増えたが、幸いアッパーデッキ内をウロウロする輩は多くない。みな階段を登ってきてギャレーと客室を撮って降りてくのは、出発前に「客席まで入れないようにして下さい」とお願いしておいたのが効いたのかな？TVクルーから画面に映るかもと言われ、写さないで、映ったらモザイクかけて、念のため名刺ちょうだいとお願いしたら慎重に対処してくれた…

　人に客席内をウロウロされるのがイヤなのでこちらもメインデッキへ行くのは自重、何とか見えるエンジンとウィングレットを眺めたりしながらのフライト。途中けっこう揺れたが(さすがホノルル線)感傷的になりすぎることもないフライト。30分近い早着のため那覇からの国内線最終便が最後のランディングになった。消防車の放水は受けなかったがオープンスポットに２機並んで駐機、降りてからわらわらと大変だったがJALの配慮に感謝。涙雨が降ったようだが到着時のみ上がっていたのは天佑だったか。

　多くの日本人がそうであるように自分も「海外旅行＝ジャンボジェット」と言う刷り込みがされた世代なので(んで国際線といえばJALかPAN AMね)、さすがに寂しい。たぶんどんなに機体数が増えても、737,767,777のリタイヤでこれほどには騒がれないだろう。栄枯盛衰、たけきひともつひにはほろびぬ。ちょっと寂しい旅の終わりになったが、ヨシオ君、この旅で知り合った方との会話で気を紛らわして帰宅した。お疲れ様でした、歴代の747およびクルーの皆様。（おわり）