最近アタマの悪い人間が増えていると思う。アタマが悪いと言うのは成績ではなく「考えるチカラ」と言う意味でだ。表面的な事象だけ見てその奥を考えない。マスコミの報道を鵜呑みにする。目先のことだけで行動する、等々。その結果、これまでの常識では考えられない行動に走る者が少なからず現れている。
本書は、そうした人々の傾向、行動原理について纏めている。「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」「対象喪失」という大きな括りを順に追っていけば、何でそんなことになっちゃったのか、経緯が分かる(もちろん理解はしてもそうした人々に対し共感はしない)。
結局、核家族化による家庭内(ジジババ)での躾の欠落、コミュニティ崩壊による「叱ってくれる大人」の不在化、そしてインターネット文化の普及により「他者と関わりを持たなくても生きてゆける」環境が背景だとするならば、今後このような傾向は改善されるどころか悪化するに違いない。ましてや「ゆとり教育」だ!著者のせいではないが溜め息しか出ず暗澹たる気持ちになる。身の回りにこういう人間が来ないことを祈る、消極的な防衛策しか取れないのだろうか?
それにしても若い世代だけでなく、我々より年上にも拘らず「退化」したとしか思えないような上記の症状を示す人たちが少なくないのはどういうわけか…
2011年3月20日 自宅にて読了
本書は、そうした人々の傾向、行動原理について纏めている。「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」「対象喪失」という大きな括りを順に追っていけば、何でそんなことになっちゃったのか、経緯が分かる(もちろん理解はしてもそうした人々に対し共感はしない)。
結局、核家族化による家庭内(ジジババ)での躾の欠落、コミュニティ崩壊による「叱ってくれる大人」の不在化、そしてインターネット文化の普及により「他者と関わりを持たなくても生きてゆける」環境が背景だとするならば、今後このような傾向は改善されるどころか悪化するに違いない。ましてや「ゆとり教育」だ!著者のせいではないが溜め息しか出ず暗澹たる気持ちになる。身の回りにこういう人間が来ないことを祈る、消極的な防衛策しか取れないのだろうか?
それにしても若い世代だけでなく、我々より年上にも拘らず「退化」したとしか思えないような上記の症状を示す人たちが少なくないのはどういうわけか…
2011年3月20日 自宅にて読了