日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】 片田珠美著 「一億総ガキ社会~『成熟拒否』という病~」(光文社新書)

2011-03-26 20:17:18 | 本・映画・展覧会
 最近アタマの悪い人間が増えていると思う。アタマが悪いと言うのは成績ではなく「考えるチカラ」と言う意味でだ。表面的な事象だけ見てその奥を考えない。マスコミの報道を鵜呑みにする。目先のことだけで行動する、等々。その結果、これまでの常識では考えられない行動に走る者が少なからず現れている。

 本書は、そうした人々の傾向、行動原理について纏めている。「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」「対象喪失」という大きな括りを順に追っていけば、何でそんなことになっちゃったのか、経緯が分かる(もちろん理解はしてもそうした人々に対し共感はしない)。

 結局、核家族化による家庭内(ジジババ)での躾の欠落、コミュニティ崩壊による「叱ってくれる大人」の不在化、そしてインターネット文化の普及により「他者と関わりを持たなくても生きてゆける」環境が背景だとするならば、今後このような傾向は改善されるどころか悪化するに違いない。ましてや「ゆとり教育」だ!著者のせいではないが溜め息しか出ず暗澹たる気持ちになる。身の回りにこういう人間が来ないことを祈る、消極的な防衛策しか取れないのだろうか?

 それにしても若い世代だけでなく、我々より年上にも拘らず「退化」したとしか思えないような上記の症状を示す人たちが少なくないのはどういうわけか…

 2011年3月20日 自宅にて読了
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Live) M.N.G.(水岡のぶゆきグループ)

2011-03-26 07:53:54 | 音楽、ギター、カラオケ
 3連休の旅行が流れたおかげで行けるライヴもある。休日に都内に出かけることは滅多にないが、そして赤坂なんて行くことはまずないが、足を運んでみた。

 今日の編成は水岡のぶゆきさん(Pf)+菊田茂伸さん(B)。水岡さんは3回目だが毎回編成が変わるので、同じ曲があってもどう変わるかを聴く楽しみが(笑)。過去2回と違い今回はウッドベースなので、始まる前からワクワク。前回のココペリ亭ではエレピだったけど今日は生ピアノ。

 ではセットリスト、(※)はカヴァー曲。
1.Tomorrow
2.Forest Song
~3.All the things you are(※)
4.悲しくて
~5.
[休憩]
6.Georgia on my Mind(※)
7.Take the "A" train(※)
8.夢桜
9.Life
10.Spain(※)
[アンコール]
・Amazing grace(※)

 「ジャズピアニスト」と形容される水岡さん、確かに後半の入りはその本領発揮なんだろうけど、個人的にはヒーリングミュージックな要素を多分に持っていると思っており(そこが好きなのだが)、そのセンスが存分に発揮されるオリジナル曲が今日もたくさん聴けたのが収穫。
 水岡さん自身も話していたけど、この店のピアノ(YAMAHA)はすごく音のヌケが良い。キャパは20人くらいだと思うけど、店内への反響も良い。なので小さな音こまかなタッチまで良く聴き取れ、しかもキンキンした音じゃないので緊張感がありつつもリラックスできる。

 ベースの菊田さんは初めてだったけど、ウッドベースでもこういう風に使えるって弾き方は目から鱗。カットアウェイモデルが欲しいほどのポジションでの早弾き、タッピング、かと思えば一転して重厚なボウイング。魅せる(見せる)プレイヤーでいらっしゃる。M.N.G.でパーカッションの津島周平さんもなんだけど、穏やかに見えて実はアツい人だなぁと思った。ちなみにHPはココなのかな?
 http://www.musicproz.com/member/profile0.php?mid=184
 http://twitter.com/ta_kiku0910


 旅行キャンセルも捨てたもんじゃない。そう思うに十分な内容だった。ちなみにこの店、オーナー(山森義之さん)も歌手として活動されていらっしゃるそうで、次回はコラボも…?雰囲気の良いお店でした。
 お店紹介HP:http://www.jazz.co.jp/LiveSpot/morinouta.html

 しかし今日は疫病神もきわまってしまい…何と言うかもう…悲しくて。

 2011年3月19日 赤坂・杜のうたにて
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする