アメリカをまとめているのは大統領ではない、軍需産業のボスたちだ…なんて話を聞いた事があるけれど、さもありなんと思わせる一冊である。
正直、内容は面白くない。連綿と綴られるアメリカ軍需産業の興亡史と、その役員名簿に(いつの間にか)名を連ねる政府高官たち。米国政府がいかに軍需産業と密接な関係にあったか(あるか)を知るには十分だ。もううんざりだ。
そう、「もううんざりだ」と声を上げねばならないのだろう。だがそれが雇用は町の税収に直接影響する。役所には手回しよく、連中の息のかかったものが「配置」配されているぞ。さぁどうする!?沖縄のスケールを大きくしたものだ。
そういう事実を知りながら何もできないことにストレスが溜まる。例えばちょっと市民運動をやったとて、表面的には「負けた」ように見せながら連中はしたたかに、別の手を使って己の栄華を維持しようとするだろう。この町のかわりに他の町の誰かが泣くことになるかもしれない。本書の読者は、そういうジレンマや、無力さのストレスを抱えることになる。いや、抱えなければならない。
2011年3月10日 通勤電車車中にて読了
正直、内容は面白くない。連綿と綴られるアメリカ軍需産業の興亡史と、その役員名簿に(いつの間にか)名を連ねる政府高官たち。米国政府がいかに軍需産業と密接な関係にあったか(あるか)を知るには十分だ。もううんざりだ。
そう、「もううんざりだ」と声を上げねばならないのだろう。だがそれが雇用は町の税収に直接影響する。役所には手回しよく、連中の息のかかったものが「配置」配されているぞ。さぁどうする!?沖縄のスケールを大きくしたものだ。
そういう事実を知りながら何もできないことにストレスが溜まる。例えばちょっと市民運動をやったとて、表面的には「負けた」ように見せながら連中はしたたかに、別の手を使って己の栄華を維持しようとするだろう。この町のかわりに他の町の誰かが泣くことになるかもしれない。本書の読者は、そういうジレンマや、無力さのストレスを抱えることになる。いや、抱えなければならない。
2011年3月10日 通勤電車車中にて読了