これまた読むのは「いまさら」なんだけど。
演劇にはさして関心がないので、寺山修司という人については何も知らない。「天井桟敷」のどこが凄いのか分からない。そういう者だからこそニュートラルに感想を抱ける…かな?
個々の表現、心に引っ掛かった部分は飛ばして全体の印象その1、理解するのが難しい。専門用語と言うわけでなく平易な言葉で書かれているのだが、理解しづらい。「しづらい」を通り越して「しがたい」かも。但しその「しがたい」はあくまで"cannot"的な意味で、自分には分からないと言うだけのこと。きっと共感したり心を打たれたりする人も多く、そういう人たちこそが天井桟敷などのシンパとなっていったのではないか。
印象その2、良くも悪くも昭和。古臭く黴臭く饐えた雰囲気が漂ってくる。現実には決してそんな場所に入り浸ってたわけではなかろうし、寺山その人も朗らかな態度を取ることあったろう。だが内容というより全体的な雰囲気に薄暗さ、非メジャーを感じる。ここでも注釈、「非」であって「反」までは行ってない、少なくとも高らかに宣言してはいない。プイと横向いて、でも無関心ではなくといったひねくれ者の連想させる。
印象その3、良くも悪くも劣等感。これを東北だ、青森出身だからだと短絡的に結び付けてはならないのだろう。では、あまり幸せそうではない子供時代が影響しているとまとめるのはどうだろう?どうかな。でも確かに、生まれ育った環境は人格形成に大きくかかわると思うので。
「言葉の錬金術師」と言う世評は本作に当てはまるのだろうか?錬金術師ってどういう意味?もう少しいろいろ読み込んでみないと、どういう人かなんて纏められそうにない。そういう点では印象深い一冊だったかもしれない。
2011年4月2日 自宅にて読了
演劇にはさして関心がないので、寺山修司という人については何も知らない。「天井桟敷」のどこが凄いのか分からない。そういう者だからこそニュートラルに感想を抱ける…かな?
個々の表現、心に引っ掛かった部分は飛ばして全体の印象その1、理解するのが難しい。専門用語と言うわけでなく平易な言葉で書かれているのだが、理解しづらい。「しづらい」を通り越して「しがたい」かも。但しその「しがたい」はあくまで"cannot"的な意味で、自分には分からないと言うだけのこと。きっと共感したり心を打たれたりする人も多く、そういう人たちこそが天井桟敷などのシンパとなっていったのではないか。
印象その2、良くも悪くも昭和。古臭く黴臭く饐えた雰囲気が漂ってくる。現実には決してそんな場所に入り浸ってたわけではなかろうし、寺山その人も朗らかな態度を取ることあったろう。だが内容というより全体的な雰囲気に薄暗さ、非メジャーを感じる。ここでも注釈、「非」であって「反」までは行ってない、少なくとも高らかに宣言してはいない。プイと横向いて、でも無関心ではなくといったひねくれ者の連想させる。
印象その3、良くも悪くも劣等感。これを東北だ、青森出身だからだと短絡的に結び付けてはならないのだろう。では、あまり幸せそうではない子供時代が影響しているとまとめるのはどうだろう?どうかな。でも確かに、生まれ育った環境は人格形成に大きくかかわると思うので。
「言葉の錬金術師」と言う世評は本作に当てはまるのだろうか?錬金術師ってどういう意味?もう少しいろいろ読み込んでみないと、どういう人かなんて纏められそうにない。そういう点では印象深い一冊だったかもしれない。
2011年4月2日 自宅にて読了