年が明けてから全然本が読めていない。だいたい読書の気分にはムラがあるので、いったん読み始めたら矢継ぎ早に読了、となるはず…とにかく、2月に入ってようやく、今年初めて1冊を読み終えた。
(新しい友人も増えたので))自己紹介代わりに書いておくと、僕はサラリーマンならではの「尺取虫方式・世界鉄道旅行」を繰り返している。友人カヤノフ氏の言葉にヒントを得、シンガポールから延々とアジアを抜けてロシアのウラジオストクまで、そしてシベリア鉄道でヨーロッパに抜け、イスタンブール、リスボン、エジンバラ等ヨーロッパ各地へ。アジアの一部を除き、鉄路での旅は既につながった。どうしようもないトラブルには遭遇していないが、多少の遅延は日常茶飯事、食糧持参は当たり前。そんな習慣が身についてしまった。
そういう経験を持つ者にとって、樺太の対岸・ソヴィエツカヤ・ガバニから延々リスボンまでを鉄道で乗り継いでゆこうとする計画は、ルートこそ違えもう一人の自分と言う気すらする。著者のすごいのは僕より年長でありながら僕より遥かにハードな行程をこなしていること、それよりなにより、情報のない西アジア地域に「突撃」していること!時間があるとは言え気力がなければできないよ。
そう、ここはネックなんだよ!シベリア鉄道ルートでのユーラシア大陸横断を終えた今、僕はシルクロード経由での鉄道旅行を始めようとしている。そのルートはほぼ本書に書かれたルートと重なるが、カスピ海周辺だけがどうしてもプランニングできずにいるのだ。北京からシルクロード特快、アルマトイからタシュケント、サマルカンドあたりまでは何とかなるんだけど問題はその先なんだ。
自分が乗った区間はそうそう、そうだったと思い(特にウラジオストク⇔ハルビン間の超長時間停車する国際列車)、乗っていない区間については先を越された悔しさを感じる。少し前に読んだLCCによる世界一周より遥かに、本書は自分の関心にマッチし、それゆえ自分との違い(差と言った方が良いか)を感じる。
例えば、自分の乗車経験を区間ごとに纏めていったら本書のような作品ができるか。バックパックトラベルライターである筆者といち鉄道ファンに過ぎない自分とでは差があり過ぎる。強いて言うなら著者はカメラマンと2人だが僕は一人二役だ!…でもやっぱり悔しい。
2012年2月2日 自宅にて読了
(新しい友人も増えたので))自己紹介代わりに書いておくと、僕はサラリーマンならではの「尺取虫方式・世界鉄道旅行」を繰り返している。友人カヤノフ氏の言葉にヒントを得、シンガポールから延々とアジアを抜けてロシアのウラジオストクまで、そしてシベリア鉄道でヨーロッパに抜け、イスタンブール、リスボン、エジンバラ等ヨーロッパ各地へ。アジアの一部を除き、鉄路での旅は既につながった。どうしようもないトラブルには遭遇していないが、多少の遅延は日常茶飯事、食糧持参は当たり前。そんな習慣が身についてしまった。
そういう経験を持つ者にとって、樺太の対岸・ソヴィエツカヤ・ガバニから延々リスボンまでを鉄道で乗り継いでゆこうとする計画は、ルートこそ違えもう一人の自分と言う気すらする。著者のすごいのは僕より年長でありながら僕より遥かにハードな行程をこなしていること、それよりなにより、情報のない西アジア地域に「突撃」していること!時間があるとは言え気力がなければできないよ。
そう、ここはネックなんだよ!シベリア鉄道ルートでのユーラシア大陸横断を終えた今、僕はシルクロード経由での鉄道旅行を始めようとしている。そのルートはほぼ本書に書かれたルートと重なるが、カスピ海周辺だけがどうしてもプランニングできずにいるのだ。北京からシルクロード特快、アルマトイからタシュケント、サマルカンドあたりまでは何とかなるんだけど問題はその先なんだ。
自分が乗った区間はそうそう、そうだったと思い(特にウラジオストク⇔ハルビン間の超長時間停車する国際列車)、乗っていない区間については先を越された悔しさを感じる。少し前に読んだLCCによる世界一周より遥かに、本書は自分の関心にマッチし、それゆえ自分との違い(差と言った方が良いか)を感じる。
例えば、自分の乗車経験を区間ごとに纏めていったら本書のような作品ができるか。バックパックトラベルライターである筆者といち鉄道ファンに過ぎない自分とでは差があり過ぎる。強いて言うなら著者はカメラマンと2人だが僕は一人二役だ!…でもやっぱり悔しい。
2012年2月2日 自宅にて読了