今日はいつものいすゞ仲間と「ユーフォ」を観に行った。揃って行くのが今頃と言うのは遅きに失した感あり。さて前回は「部活動に参加するや否や」と言う内容を書いたので、今回は「部活動に打ち込む意義」について考えさせられたことを書こう。
本作は高校の吹奏楽部に打ち込む登場人物たちの姿を描いた作品なのだが、本作で新たに登場した新入生が「頑張るって何ですか?」と言う問いかけは、総ての競技系活動に向けることができる。判り易い例が硬式野球。甲子園(全国大会)を目指す全国数万人は居るであろう球児の中で頂点に立てるのは僅か10数名。他のスポーツでも、あるいは文科系コンクールでも、勝敗と言う観点だけで言えば「頑張る」ことはとてつもなく効率が悪く、成功確率が低い。「勝ち」を成功とするならば。
それでも何かに打ち込んでしまうのは何故か。打ち込んだその先にあるものは何か。勝利の栄光以外、得られるものは何か。その子にとっての価値とは何か。頑張って頑張って、他の楽しみを犠牲にしてまでも頑張って、それでも勝敗と言う点では報われない活動に何の意義があるのか。見返りなど求めない「好きだから」だけが正解なのか。最初に部活動と書いたが仕事も一緒と思える。
作品の映像を愉しみ、音を楽しむ一方で、考えてしまう。
2019年5月19日 川崎・チネチッタにて
本作は高校の吹奏楽部に打ち込む登場人物たちの姿を描いた作品なのだが、本作で新たに登場した新入生が「頑張るって何ですか?」と言う問いかけは、総ての競技系活動に向けることができる。判り易い例が硬式野球。甲子園(全国大会)を目指す全国数万人は居るであろう球児の中で頂点に立てるのは僅か10数名。他のスポーツでも、あるいは文科系コンクールでも、勝敗と言う観点だけで言えば「頑張る」ことはとてつもなく効率が悪く、成功確率が低い。「勝ち」を成功とするならば。
それでも何かに打ち込んでしまうのは何故か。打ち込んだその先にあるものは何か。勝利の栄光以外、得られるものは何か。その子にとっての価値とは何か。頑張って頑張って、他の楽しみを犠牲にしてまでも頑張って、それでも勝敗と言う点では報われない活動に何の意義があるのか。見返りなど求めない「好きだから」だけが正解なのか。最初に部活動と書いたが仕事も一緒と思える。
作品の映像を愉しみ、音を楽しむ一方で、考えてしまう。
2019年5月19日 川崎・チネチッタにて