日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】金子民雄著 「ヘディン伝―偉大なシルクロードの探検者」(中公文庫)

2019-06-13 20:26:27 | 本・映画・展覧会
 「さまよえる湖」ほかシルクロード三部作で著名なヘディンはどういう人物だったのか、ファンであり(たぶん)有数の研究者である著者によるヘディン伝。

 読んで自分の知識が殆どなかったことを知った。彼の探検したエリアはシルクロードのみならず、チベットにも相当の執着心を見せて迫っている。冬の入口に命を賭して5,000m級の峠を越えて潜入を試みるなど、もはや正気の沙汰とは言えまい。

 そうした探検家としての人生が2/3くらい、晩年は非公式な外交官とも言うべき活躍ぶり。大戦前には日本の政治家や軍人も秘かに接触していたと言う。外交の才もあったとは。否、そうした才能があったからこそ探検家として各地の部族や政府ともやりあい成功を収めることができたのだろう。綺麗ごとだけで済まさぬ、許可されぬなら密入国も辞さない清濁どちらにも動ける性格だからこそ政治の世界でも通用したと言えるかもしれない。

 ヘディンは想像を超えた存在だった。地球上に未探検の部分はなくなったと言われるが、そうした事実とは別にこれほどの人物が今後また現れるとは思いにくい。

 2019年5月26日 ソウルのゲストハウスにて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年5月24~27日 【旅行】韓国の鉄道乗りつぶしリーチへ(2)

2019-06-13 06:56:35 | 旅行・ハイク&ウォーク
 日曜日はソウル近郊の仕上げ。前回の訪問前後に開通した路線を訪ねる。1号線で素砂(Sosa)まで行き、近年に開通した西海線に乗車。終点までに地上を走ったのはほんの僅か、虚しかった。昨日のうちに延伸開業した9号線には乗っておいたため、今回の乗りつぶし予定はこれにて終了。観光モードに移行する。

 4号線でソウル市内へ戻る途中、果川市を通る。ここには科学博物館があり(昨日の大田もそんな名前だった)、試作鉄道車両が保存されているとの情報を得たので寄ってみた。場所は間違っていなかったが展示車両は変わっており、妙なSF車両になっていた(写真左)…これはこれで貴重なのかもしれないが、自分には期待外れ。せっかく来たのでその他の展示も観て回り、こちらは興味深かった。

 4号線でさらにソウル市内を目指すと、韓国一の威容を誇る「中央博物館」がある。昼過ぎに入館し、午後いっぱいを費やして見学。さすがの内容だった。


 月曜日、スーツ姿に戻って早朝に宿を出、朝のJL90便(JA823J:787-8)で帰国、そのまま出勤した。韓国の鉄道、これで地下鉄その他は総て乗ったと思うので、残るは鉄道線が少々。既に乗車プランは出来ているため、あとは実行のみだが今年は仕事の都合で秋まで予定を立てられないのが痛い。厳密にはケーブルカーが残っていそうだが、情報を収集しきれていないので今後の課題としたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする