世の中のはみ出し者、自ら世捨て人のようになった者だけでなく、爪弾きにされたり迫害にあったりした者。そうした人々の死に際し、近しい者や志を同じくした者が贈った悼詞(とうし)を採り、それらに対する著者の解説、感想を述べたものが5章18編。その5編を記すと「大逆の渦に」「戦禍の代償」「父子の肖像」「家族の星霜」「同志の応え」。
死者についても、悼詞を贈った者も、知っている名前は多くなかった。それだけ特別な人生を送った人と言うことか。その悼詞についても、特別な人と言うことか。いずれも昭和以前の人々であり、悼詞と言うこともあってか格調高いと言うのか、言葉遣いが難しく解りづらい。
これらの死者およびおよび悼詞に対する著者のコメントも、何だか大仰で自己陶酔しているような印象を受け、共感しづらい。対象の方々をよく知らないから仕方ないのか。著者のコメント自体が扇動的に読めるのだ。反感を覚えるには至らなかったが、覚えた違和感が消えないまま読み終えた。
2022年12月5日 JL2234便(山形→伊丹)にて読了
死者についても、悼詞を贈った者も、知っている名前は多くなかった。それだけ特別な人生を送った人と言うことか。その悼詞についても、特別な人と言うことか。いずれも昭和以前の人々であり、悼詞と言うこともあってか格調高いと言うのか、言葉遣いが難しく解りづらい。
これらの死者およびおよび悼詞に対する著者のコメントも、何だか大仰で自己陶酔しているような印象を受け、共感しづらい。対象の方々をよく知らないから仕方ないのか。著者のコメント自体が扇動的に読めるのだ。反感を覚えるには至らなかったが、覚えた違和感が消えないまま読み終えた。
2022年12月5日 JL2234便(山形→伊丹)にて読了