【写真展】前田浩明 「阿蘇の時間～星景とマジックアワーを中心に～」

　早朝の雲海、夜の星空、見事な作品がずらり。その大半に阿蘇か九重を写し込み地域特性も出している。

　他の参観者へ説明しているところを横で聞いていたが、夜空は単に超時間露光するだけでなく空の部分と地表部とで別のショットを合成(重ね合わせ？)するなどの加工は行っているとのこと。仕上げる方法は良く解らないが、何しろ素晴らしく綺麗なものだ。

　この7月、数年間にわたり不通だった南阿蘇鉄道(旧国鉄高森線)が全線復旧する。乗りに行くついでに、この写真の何分の一でも良いので夜景を楽しめたらと思った。

　2023年5月11日　新宿・ニコンプラザ東京 THE GALLERYにて

【写真展】和田マサ子 「散村の黙」

　山村でなく散村、モクと読まずモダ。作者の意図が込められた展名で、そのココロをひとしきり伺った。

　人さびしいが僅かに人跡の残るあちこちのカット、考えてみればハイキングやドライブの途中でこのような光景には出会っているはずだ。それが一枚一枚丁寧に切り取られ、キャプション付きで提示されると何とも意味ある光景に見えてくる。

　簡単に見過ごしてしまいそうな風景を拾い集めて組み上げたセンスと努力に拍手。

　2023年5月11日　新宿・ニコンサロンにて

【写真展】UNDERWATER PHOTOGRAPHERS SPECIAL EXHIBITION

　水中写真家・清水 淳さんの門下生たちの写真展。お弟子さんと言えど美しい写真揃いだ。

　水中写真でも、何を撮りたいのかで構図は大きく変わる。サカナやサンゴをカタログ的に撮りたいのか、海中風景やダイバーを絡めたシーンを撮りたいのか。観ていて綺麗なのは前者だけど、撮った人の感性が出やすく観て面白いのは後者ではなかろうか。

　一枚一枚がどうこうと言うより、全般論を考えながら眺めていた。そうだ、次に実家へ行った時は、半年ぶりにシュノーケリングをしよう。

　2023年5月11日　新宿・OM SYSTEM GALLERY CREATIVE WALLにて