6月7日、5日目最終日。帰国日でもあるが、出発は夕刻なのでまだ時間はある。今日は遺跡めぐりとは異なるタイプのツアーに申し込んだ。やはり貸切になったようで、出発の8時にホテル前に待機してたトゥクトゥクで行くと言う。トゥクトゥクは速度感が丁度良いし、風も心地良いので異論はない。
とは言え今日の目的地までは少々距離があり、後半10km以上は赤土の未舗装路でワイルドな行程だった。途中のチェックポイントで、湖上遊覧ボートのチケットを買う。20ドル。湖までの途中、コンポン・プルックを通る。家々が不自然なほど高い場所に建てられ、地面から階段で出入りする。そう思うのは今の時期だからで、湖が増水すると辺り一面は水中に没し、交通手段は船となるのだろう。ドライバーに増水期を尋ねたら、秋以降の乾季とのこと。雨期の雨が溜まりまくった11月あたりが最高水位で、そう考えると雨期の入りっぱなである今ごろは最低水位で、訪れるには最もふさわしくない時期なのかもしれない。おかげで地面から4階くらいの所にある建物入口や、草原に打ち捨てられたかにみえる何十艘もの船を見ることができたのだが。「コンポン」はマレー語の「カンポン(集落)」と同語源に違いない。
増水期より何100mも奥であろう船着場から小舟に乗ってトンレサップ湖へ。水は茶色く濁っているが、そこら中で投網漁をしている男たちが。そして沖には水上レストラン、ガイドを兼ねたドライバーによればこちらは完全な浮き家、湖とは言え流されないのかと訊けば何ヵ所かにある「くさり場」に長いロープで繋げられているとのこと。ここで休憩、コーヒーを飲んでノンビリしたあとは同じ道を引き返す。ホテルに戻ったら昼は近かった。
ホテルはチェックアウトしたが別の部屋を着替えとシャワーに使って良いということでプールへ出たところで無念の雨、プールサイドの居心地よいスペースは木陰なのだが、そのぶん蚊がいる。長居できず撤退。着替えてホテルのカフェで午後のコーヒーの後、片道だけ無料の空港送迎で帰国の途についた。細かい点で不満は幾つもあったが、スタッフの対応は満足ゆくホテルだった。
当初予定していたVN840便が欠航となり、VN836便(VN-A621:A321-200)でハノイへ。長い待ち時間は、プライオリティ・パスで入れるSong Hong Premium Loungeで過ごす。28番ゲート前をエスカレーターで上がった場所、JAL,ANAの指定ラウンジでもある。ドリンク・フードとも充実。シャワーもある。深夜は韓国と日本行きのフライトばかりとなり、それらの乗客が押し寄せる。ゆったし利用したいなら早めに空港へ行き、奥のソファを確保した方が良い。VN346便(VN-A610:A321-200)も隣は空席、後ろもいなかったためリクライニングし割と眠ることができた。JL200便(JA703J:777-200)への乗り継ぎも問題なかったが、セントレアの手荷物検査が大行列で、職員による呼び出しで優先検査となった。
国内線乗継は往復とも綱渡り、現地ではほぼ毎日雨ではあったが、久々に訪れたアンコール遺跡群は、やはり素晴らしかった。まだまだ観光客が戻ってきておらず、遺跡によってはほぼ貸切状態で心ゆくまで観たり撮影できたりできたのも良かった。雨も考えようによっては、強制的に休憩を与えてくれる天の配剤とも思えた。すぐにではないが数年後の雨期に、今回行けなかった遺跡や水上集落、野鳥観察などしに再訪したい。
ちなみにシェムリアプの空港は、遺跡群保存の観点から滑走路延長ができず、約50㎞離れたベンメリア遺跡近くに新空港を建設中。ほぼ完成し、本年10月に開港し、現空港は閉鎖予定とのこと。新空港見物も兼ねて、やはりもう一度シェムリアプを訪れたい。(おわり)
とは言え今日の目的地までは少々距離があり、後半10km以上は赤土の未舗装路でワイルドな行程だった。途中のチェックポイントで、湖上遊覧ボートのチケットを買う。20ドル。湖までの途中、コンポン・プルックを通る。家々が不自然なほど高い場所に建てられ、地面から階段で出入りする。そう思うのは今の時期だからで、湖が増水すると辺り一面は水中に没し、交通手段は船となるのだろう。ドライバーに増水期を尋ねたら、秋以降の乾季とのこと。雨期の雨が溜まりまくった11月あたりが最高水位で、そう考えると雨期の入りっぱなである今ごろは最低水位で、訪れるには最もふさわしくない時期なのかもしれない。おかげで地面から4階くらいの所にある建物入口や、草原に打ち捨てられたかにみえる何十艘もの船を見ることができたのだが。「コンポン」はマレー語の「カンポン(集落)」と同語源に違いない。
増水期より何100mも奥であろう船着場から小舟に乗ってトンレサップ湖へ。水は茶色く濁っているが、そこら中で投網漁をしている男たちが。そして沖には水上レストラン、ガイドを兼ねたドライバーによればこちらは完全な浮き家、湖とは言え流されないのかと訊けば何ヵ所かにある「くさり場」に長いロープで繋げられているとのこと。ここで休憩、コーヒーを飲んでノンビリしたあとは同じ道を引き返す。ホテルに戻ったら昼は近かった。
ホテルはチェックアウトしたが別の部屋を着替えとシャワーに使って良いということでプールへ出たところで無念の雨、プールサイドの居心地よいスペースは木陰なのだが、そのぶん蚊がいる。長居できず撤退。着替えてホテルのカフェで午後のコーヒーの後、片道だけ無料の空港送迎で帰国の途についた。細かい点で不満は幾つもあったが、スタッフの対応は満足ゆくホテルだった。
当初予定していたVN840便が欠航となり、VN836便(VN-A621:A321-200)でハノイへ。長い待ち時間は、プライオリティ・パスで入れるSong Hong Premium Loungeで過ごす。28番ゲート前をエスカレーターで上がった場所、JAL,ANAの指定ラウンジでもある。ドリンク・フードとも充実。シャワーもある。深夜は韓国と日本行きのフライトばかりとなり、それらの乗客が押し寄せる。ゆったし利用したいなら早めに空港へ行き、奥のソファを確保した方が良い。VN346便(VN-A610:A321-200)も隣は空席、後ろもいなかったためリクライニングし割と眠ることができた。JL200便(JA703J:777-200)への乗り継ぎも問題なかったが、セントレアの手荷物検査が大行列で、職員による呼び出しで優先検査となった。
国内線乗継は往復とも綱渡り、現地ではほぼ毎日雨ではあったが、久々に訪れたアンコール遺跡群は、やはり素晴らしかった。まだまだ観光客が戻ってきておらず、遺跡によってはほぼ貸切状態で心ゆくまで観たり撮影できたりできたのも良かった。雨も考えようによっては、強制的に休憩を与えてくれる天の配剤とも思えた。すぐにではないが数年後の雨期に、今回行けなかった遺跡や水上集落、野鳥観察などしに再訪したい。
ちなみにシェムリアプの空港は、遺跡群保存の観点から滑走路延長ができず、約50㎞離れたベンメリア遺跡近くに新空港を建設中。ほぼ完成し、本年10月に開港し、現空港は閉鎖予定とのこと。新空港見物も兼ねて、やはりもう一度シェムリアプを訪れたい。(おわり)