写真展の説明に「子供たちが撮った、いまそこにある自然」とある。キヤノン社の社会貢献活動の一環として、子供たちにカメラを持たせ思い思いの視点で撮影して貰い、全国のイベントで撮影された中からセレクトされた作品が展示されている。
うぅん、さすが今どきのカメラは凄いね。もちろん出来の良い写真ばかりなのだろうが、ピントや発色が綺麗なのに感心する。どういう条件で撮ったのかな?フルオートなのかな?子供たちに渡してるのはコンパクトデジカメではなくデジタル一眼レフみたいだから、その気になれば色々と「細工」はできるのだろうけど。
ただ、写真は綺麗なのだけどあっと驚かされるような作品が少ない。どれも構図が良いのはトリミングしているのか?それは子供たちの問題なのか、展示作品を選んだ大人たちの問題なのか。ブレても何でも良いので、思いもつかない題材や角度からの写真を観たかった。そういう意味ではちょっとガッカリ。1枚だけ、水たまりのある風景を「くじら」って題材で撮ったのがあって、それが一番インパクトあった。ふと子供の目が留まり「あっクジラだ~」って声が聞こえてくるような写真。
もしこの写真展を子供たちが見たら、「良い写真は綺麗な写真」と刷り込まれてしまうだろう。自然だって別に綺麗なものばかりではない。敢えて汚いものに目を向けろとまでは言わないが、万人受けする題材、破綻のない無難な構図を無意識に選ぶようになってしまわないか。カメラを与え夢を与えるはずの運動が逆効果になりはしないか。こうして「良いコ」が出来上がってゆくのではないかと、ちょっと気になった。
2011年2月9日 キヤノンオープンギャラリー品川にて鑑賞
うぅん、さすが今どきのカメラは凄いね。もちろん出来の良い写真ばかりなのだろうが、ピントや発色が綺麗なのに感心する。どういう条件で撮ったのかな?フルオートなのかな?子供たちに渡してるのはコンパクトデジカメではなくデジタル一眼レフみたいだから、その気になれば色々と「細工」はできるのだろうけど。
ただ、写真は綺麗なのだけどあっと驚かされるような作品が少ない。どれも構図が良いのはトリミングしているのか?それは子供たちの問題なのか、展示作品を選んだ大人たちの問題なのか。ブレても何でも良いので、思いもつかない題材や角度からの写真を観たかった。そういう意味ではちょっとガッカリ。1枚だけ、水たまりのある風景を「くじら」って題材で撮ったのがあって、それが一番インパクトあった。ふと子供の目が留まり「あっクジラだ~」って声が聞こえてくるような写真。
もしこの写真展を子供たちが見たら、「良い写真は綺麗な写真」と刷り込まれてしまうだろう。自然だって別に綺麗なものばかりではない。敢えて汚いものに目を向けろとまでは言わないが、万人受けする題材、破綻のない無難な構図を無意識に選ぶようになってしまわないか。カメラを与え夢を与えるはずの運動が逆効果になりはしないか。こうして「良いコ」が出来上がってゆくのではないかと、ちょっと気になった。
2011年2月9日 キヤノンオープンギャラリー品川にて鑑賞