他人の力を借りると、自分では絶対にチョイスしないような本を読む機会を得られることがある。本書「じょうがんせいよう」は先日片づけをお手伝いした会社のOBから頂いた本。貞観は中国・唐の時代の2代目皇帝である太宗(たいそう)の代を言い、本書は太宗の言行について書かれた書。と言っても元本ではなく、漢文、読み下し文、解説文の3文を一編としており、エッセンス解説集と解するべき。
太宗をwikipediaで調べてみると「中国史上有数の名君の一人と称えられる」とあるが、本書の内容からはそれを推察することが容易。奢らず昂ぶらず、己を戒め民を思う。いま世界中を見回してもこれほどの見識を持った国のリーダーはいそうにない。
本書は中国の偉人伝として読むのでなく、現代にも通用するリーダー論として読める。民を社員、臣下を経営幹部と読み替えることは容易だ。そして、国のリーダー同様、これほどの見識を持つリーダーを探すのは困難な気がして二度嘆息したのだった。
2019年7月11日 通勤電車にて読了
太宗をwikipediaで調べてみると「中国史上有数の名君の一人と称えられる」とあるが、本書の内容からはそれを推察することが容易。奢らず昂ぶらず、己を戒め民を思う。いま世界中を見回してもこれほどの見識を持った国のリーダーはいそうにない。
本書は中国の偉人伝として読むのでなく、現代にも通用するリーダー論として読める。民を社員、臣下を経営幹部と読み替えることは容易だ。そして、国のリーダー同様、これほどの見識を持つリーダーを探すのは困難な気がして二度嘆息したのだった。
2019年7月11日 通勤電車にて読了