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「フクロウ」宮崎学

2011年02月01日 22時13分16秒 | 読書(写真エッセイ)


この写真集の原本が出版されたのは、1989年10月。
長らく絶版だったのが、昨年10月に再構成され出版されたと聞き、さっそく取り寄せて購入した。
う~ん、これはいいよ~。
ふくろう、愛嬌あるし、見ていて飽きない。
絶妙なショットがいっぱい掲載されている。
なにげないシーンも、あとがきを読むと、そうとう苦労して撮影していることが分かる。
(以下、あとがき引用)

同じ冬でも雪の降り方は年ごとに違い、今年がだめだったからと翌年に雪のシーンを期待してもほとんどが空振りに終わってしまうのだった。
そこで気づかされたのは、大雪などは10年に一度といったスパンで自然界にプログラムされているということであり、この写真集の雪のシーンはその10年間でたった一回だけのチャンスをものにできた結果であることを申し添えておく。


ちなみに私の気に入っている写真はP78。
雄が雌にネズミをプレゼントする写真。
次のようなキャプションが付いている。

フクロウの求愛給餌 巣穴から100メートルの松の枝に雌がいる。雄が獲物をもってくると、雌はあまえた声で鳴く。その声を聞くと雄は雌に獲物をプレゼントする。

購入する余裕のない方は、図書館で借りてみて。

【ネット上の紹介】
はじめて見る、自然のフクロウの美しさ、りりしさ、愛らしさのすべてがここに!「幸運を運ぶ鳥」「不苦労」と言われ、多くの人に愛されているフクロウ。1990年に写真界の直木賞ともいわれる土門拳賞を、動物写真で初めて受賞した、本物のフクロウに出会える伝説の名写真集が、リーズナブルなHANDY EDITION版で登場!