「戦場の都市伝説」石井光太
石井光太さん、最新刊。
戦争、内戦にまつわる様々な噂、怪談を集めてある。
湾岸戦争、カンボジア虐殺、イラク戦争、ベトナム戦争。
9.11同時多発テロでは、ユダヤ人陰謀説。
「そんなバカな・・・」、と笑って無視できないものがある。
なぜそんな都市伝説が生まれたのか?
その深層部分まで分析されている。
最終章では、『日本軍の暗部』として、次のような話が書かれている。
●せき止められた大河・・・南京大虐殺
●少年たちの斑点・・・七三一部隊
●沖縄で死んだ韓国人・・・朝鮮人強制連行
興味があったら読んでみて。
【著者のブログ】
【新刊情報】戦場の都市伝説
【ネット上の紹介】
常に狂気に包まれた戦地や紛争地帯では、多くの都市伝説や怪談が生まれる。ウガンダ・ビクトリア湖の「死体を食べて大きくなった巨大魚」、パレスチナの「白い服を着た不死身の自爆テロ男」、カンボジアの「腹を切り裂こうとする幽霊」、ナチス・ドイツの「ユダヤ人の脂肪でつくった人間石鹸」──。これらの噂話が妙に生々しいのには理由がある。その裏側には、往々にして、軍や政府、ゲリラ組織が隠蔽した「不都合な真実」があるからだ。海外取材経験豊かな気鋭のノンフィクションライターが「都市伝説」から解き明かす、人間の心の闇と、戦争のリアル。 ≪世にも奇妙な戦地の噂≫ ・中東では出稼ぎ労働者に死体修復の仕事が割り当てられる?・アフガニスタンの空き地に「小さい女」の幽霊が現れる?・遺体にコカインを詰めて密輸する麻薬密売組織がある?・コンゴの少年兵が幽霊になっても捜し歩く、弾除けのお守り・ヒットラーは密かにアルゼンチンに落ち延びていた?
[目次]
第1章 人間の残酷さ(ビクトリア湖の巨大魚―ウガンダ内戦;消えたユダヤ人―アメリカ同時多発テロ事件 ほか);第2章 死者の訴え(ナチスの石鹸―ホロコースト;ヒットラー生存説 ほか);第3章 食う者、食われる者(お守りはどこ?―コンゴ内戦;はらわたの髪―食糧戦争 ほか);第4章 戦争と処刑(高額な出稼ぎ労働―湾岸戦争;ねえ、遊ぼうよ―シエラレオネ内戦 ほか);第5章 日本軍の暗部(せき止められた大河―南京大虐殺;少年たちの斑点―七三一部隊 ほか)